もってけ!ずしおうまる

モンハンが大好きな、へっぽこ大剣ハンターZushiの狩猟記録。他ゲー、アニメ、音楽、仕事の愚痴。持続性のない記事が多めです。

仁王無印を挫折した人にこそ、仁王2をおすすめしたい

ども!
ずしおうまるです!
今回は3月13日に発売された、仁王2をクリアしたのでその感想を書いていこうかと思います。
しかし、ただの感想では面白くないので、仁王無印と比較してどうだったか、という点に焦点をあてていこうかなと思います。
ただ、1つ問題がありまして、
じつは、わたし仁王無印は挫折しましたw
難しかったから…というのもありますが、イマイチストーリーに入っていけず、途中で投げてしまいました。
しかしながら、わたしと同じように、仁王無印は挫折してしまったから、仁王2を買うのをやめようかな…と迷っている人はたくさんいらっしゃると思うのです。
そういう人にこそ、仁王2を遊んでみてもらいたいのです。
その理由も含めて、以下より感想を書いていこうかなと思います。






*はじめに
・仁王シリーズとは
仁王シリーズは、いわゆる「死に覚えゲー」で何度も何度も繰り返し死にながら、
道中にいる敵の位置を覚えたり、ボスの動きを観察し、徐々に活路を見出していくようなゲームです。
RPGのようにボタンを連打していればレベルが上がったり、ストーリーを進められるわけではないので、トライアンドエラーを何度も繰り返すことになります。
ゲームのキャラではなく、プレイヤーの成長なくしては先に進むことはできないので、死に覚えゲーはやりごたえのあるゲームが多いです。
死に覚えゲーはブラッドボーンやダークソウル などのような、ダークファンタジーが多いですが、
仁王は戦国時代を舞台にしており、
有名な武将も出てきて、
日本の歴史の史実にオリジナル要素を加えてストーリーが展開されていくので、
歴史好きにも楽しめる内容となっております。





*仁王無印より仁王2が評価できる点
・キャラメイクができる
仁王無印ではウィリアム(三浦按針)という徳川家康に仕えた実在の人物が主人公となっております。
しかし仁王2では主人公のキャラクターメイクを細かくできるようになり、
自分でオリジナルキャラクターを作成することができるようになりました。
性別はもちろん、目の位置や体型、胸の大きさ、腹筋の割れ方まで事細かく丁寧に設定することができるので、
自分の好みの容姿のキャラクターを動かすことができます。
自分が時間をかけて作ったキャラクターとなると愛着もわきますからね。
キャラクターメイクが苦手…という人にはちょっと微妙な要素かもしれませんが、
キャラクターメイクが好きという方にはぜひオススメしたいです。
ただし、主人公の名前だけは自分で決めることはできません。
主人公の名前は「秀千代」という名前から変えることはできないので要注意です。






・仁王2はストーリーが熱い
仁王無印を挫折した方の中には、
序盤のストーリーがイマイチおもしろくなかった…という人、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
わたしもそうでしたw
仁王無印で、ウィリアムが日本に上陸して敵を追いながら徳川家に仕えることになり、戦乱に巻き込まれていくのは良いのですが、
序盤は手に汗握る熱いストーリーがなく、
単調にストーリーが進んでいくので、イマイチウィリアムに感情移入できません。

そうこうしてるうちに、躓いて飽きてしまいました。
噂によると、後半からかなり熱いストーリー展開になるそうですが、残念ながらそこまでモチベーションを保っていけませんでした。
しかし仁王2は序盤の掴みがかなり上手いです。
主人公、秀千代は人間とあやかしの間に生まれた半妖。
幼い頃、あやかしである母親が目の前で、ある男に殺され、秀千代も瀕死の重傷を負いながらも何とか生き延び、
人里離れた山奥で、あやかしを撃ちながら静かに暮らしていました。
そんなある日、秀千代は藤吉郎という男に出会い助けられます。
藤吉郎には夢がありました。
今はしがない商人だが、いつか成り上がり、日ノ本を照らすでっかいお天道さんになりたい。
妖怪や人も関係無く暮らせる世を作りたい。

藤吉郎の何者も差別しない気さくな人柄に惹かれ、秀千代は藤吉郎と同行することになり、2人は戦乱に巻き込まれていくことになります。
この序盤の掴みが本当に熱いんですよね。
藤吉郎と聞いて、歴史好きの方は、後の豊臣秀吉となる男なんだな、とピンと来ると思うのですが、
豊臣秀吉が成し遂げた偉業を考えると、
藤吉郎に手を貸すことになった秀千代の活躍にワクワクしますし、
秀千代の母親は冒頭で殺されてしまうのですが、父親は誰なのか?という、主人公の出生も気になりますし、
冒頭で、秀千代の母親を殺した男は何者なんだろう?
という宿敵についても疑問がわいてきます。

とにかく先が気になる!と思わせるストーリーなんですよね。




・様々なキャラクターとの出会いと別れ。
仁王無印の時も魅力的なキャラクターはたくさんいたのですが、
仁王2も面白いキャラクターが沢山登場します。
史実の豊臣秀吉も人たらしな部分があったことは有名ですが、
口がうまく、人と仲良くなるのが上手な藤吉郎をはじめ、
織田信長、斎藤道三、今川義元、柴田勝家、前田利家、浅井長政、竹中半兵衛、明智光秀などなど、
魅力的な有名武将が出てくるのですが、
史実とオリジナルをうまく交えてストーリーが展開されており、
どの武将の生き様も非常にカッコいいのです。
秀千代と藤吉郎が成り上がれば成り上がるほど、出会いもあれば別れもあり、
今作はそれぞれの武将の葛藤も描かれており、グッとくるシーンがいくつもあります。






・仁王無印に比べて初期ステージが甘めに。
仁王無印は初期からいきなり殺しにかかってくるようなステージでした。
狭い山道から始まり、高台の村長の家で初めて鬼を倒して、燃え盛る村を歩き、狭い船内でボス戦…という初っぱなから非常に道中が長く、戦いにくかった印象です。
ダークソウルやブラッドボーンなど他作品を遊んだことがある人ならば、特に問題ないかもしれませんが、死に覚えゲー初心者は、無印の最初のステージはなかなかハードルが高かったかなと思います。
仁王2ではそういった声を反映して、最初のステージでは、とにかくチュートリアルを意識したのかは不明ですが、
狭い場所や意地悪な敵の配置などないですし、
燃え盛る炎にあたって落命するような、ステージギミックでの死亡もありませんでした。

初期ステージのボス戦に関しても仁王無印では、狭い船内で戦うことを強いられますが、
仁王2では広いステージで戦うことができ、そこでダッシュや回避を学べるので非常に初心者に優しい作りになっています。
もちろん、前作をプレイ済みで歯ごたえのある戦いを望んでいるプレイヤーのために、
ボス級の敵をスタートしてすぐの場所に配置したり(もちろん無理に戦う必要はない)と、そういった熟練プレイヤーに対する配慮も感じました。







・ステージによる落命が無印より減った
上の話にも通ずるのですが、仁王無印はとにかく敵というより、ステージそのものにイラっとくることが多かったです。
細い崖っぷちの道を雑魚が歩いていて、わざわざ戦いにくい場所を通らされて、敵の攻撃を避けようとして落下死なんてザラにありました。
仁王無印の海坊主ステージはその最たるもので、
暗くて足元が見えにくいステージなのに、
足元は穴だらけで、間違えて落ちようものなら溺死。
敵の配置もかなり意地悪で、天井や床下から雑魚が飛び出してきたり、
落ちそうなところに弓兵を置いたり、
床に穴があいているような場所でわざわざ鬼と戦わせてきたりと、敵に殺させようというより、溺死させる気満々なステージなので、
海坊主あたりでストーリーもつまらないし、ステージは酷いしやーめた…となった人も多いんじゃないのかな?と思います。
もちろん仁王2も酷いステージはありますよw
城からピンポイントで敵の攻撃が飛んできたり(止める方法すらない)
坂道から岩を転がして、絶妙に嫌な位置に敵を配置して殺そうとしてしたり、
これ考えたヤツ誰だよ!と思うステージはありましたが、
どれも終盤なので、プレイヤーのスキルも上がっているので我慢できるレベルです。
仁王無印は序盤から、燃え盛る村、狭い崖っぷち、罠だらけの遺跡、毒ガスを噴出する岩がある炭鉱などなど、
ステージでプレイヤーをうんざりさせ過ぎた感
がありました。
仁王2は序盤から心を折らせないのは、良かったかなと思います。
上手なプレイヤーからしたらヌルいと言われてしまいそうですが。










*仁王無印のほうが良かった点。
・仁王2の妖怪化より仁王無印の九十九の方が使いやすい
仁王2では主人公の秀千代が半妖という設定の為、妖怪化して一定時間戦うことができます。
ただ、妖怪化はクセがあり操作しにくい上に、
火力が無さすぎてあまり妖怪化する旨味がないように感じました。
妖怪化するくらいならば、妖怪技(妖怪の力を借りて出せる技)を使った方がマシかなという感じです。
逆に前作は九十九が非常に強すぎて、ピンチになったら九十九を使っておけば切り抜けられる感はありましたが、
妖怪化は演出も非常にかっこいいのに、
妖怪技が便利すぎて空気です…。
逆に妖怪技はかなり面白い要素でした。
雑魚妖怪やボス級妖怪の魂を拾いセットすることにより、妖怪の技を秀千代も使えるようになるという新要素です。
ボス戦や道中でもかなり重宝しました。
ただ、妖怪技は手軽に使える上に、一部の妖怪技が強すぎて、バランスがイマイチだったかなぁと。
妖怪技の火力を下げ、もうちょっと妖怪化の火力を上げてくれれば良かったかもしれません。
あまりにも妖怪技が手軽で便利すぎて妖怪化の影が薄くなってしまいましたね。
妖怪化と九十九ならば、間違いなく九十九の方が、使いやすいでしょう。





・ボス戦は無印の方が楽しかった
海坊主までしかプレイしていないにわかが何を…と言われたらそれまでなのですが、
ボス戦は仁王無印のほうが好きでした。
というのも、仁王2ではボスがピンチになると常闇状態になります。
常闇状態になると通常状態より攻撃スピードが増したり、攻撃回数が増え強くなるうえに、
プレイヤー側は気力回復が遅くなってしまう
ため、
いかに素早く常闇状態を解除するかがボスに勝つ鍵になります。
常闇状態を解除するにはボスの気力を減らす必要があるので、
とにかく仁王無印より敵の気力を意識して戦う必要があります。
そうなると、常闇状態をてっとり早く解除するには、妖怪技をぶっ放したり妖怪化してボスの気力を一気に削ることになるので、打開がワンパターンになりがちです。
それも面白いのですが、やはり無印のシンプル
な戦闘の方が面白かったのかなと思います。
ただ、常闇状態が来たときのハラハラ感はスリリングでワクワクしますw








*3に向けて改善してほしい点
・まれびとは1人でじゅうぶん。
仁王シリーズでは救済として、お猪口を捧げると他プレイヤーに助けてもらうことができる「まれびと」という要素があります。
難しいボス戦も他プレイヤー(まれびと)の手を借りることで、ストーリーだけを楽しみたい人にはサクッとクリアできるので非常に便利です。
ただ、まれびとになる側(助けに行く側)はすぐにマッチングするのですが
まれびとを呼ぶ側(助けてほしい側)はなかなかマッチングしないようです。
助けに行く人より、助けを呼ぶ人の数が圧倒的に多いのかもしれません。
ただ、まれびとは2人まで来てくれるのですが、1人呼び出しに成功すると、優先的に2人目も来るように設定されているようで、
まれびとが少ないと言うわりにまれびとに行くと、自分以外のまれびとがもう1人すでにいる…なんてことはザラにあります。

正直、ホスト1人対し、まれびとは1人でじゅうぶん成立するので、あまった1人は別の人のところに行くように設定してあげてほしいです。
そうでないと、待てども待てどもまれびとが来ないという人が溢れてしまうので…。
まれびとを2人も用意する必要はないので、もう少しその辺りを改善してほしいなと思います。







マルチの検索をもうちょっと細かくしてほしい。
まれびとを遊んでいて思うのですが、チャットなどで意思疎通ができないため、
ホストがどう遊びたいのかわからないところが非常に厄介です。
たとえば、ボス戦直前から呼ばれた場合は、
一緒にボスを倒してほしいんだなということがわかります。
しかし、スタート地点で呼ばれた場合、
雑魚をガンガン蹴散らして最短ルートでボス戦に行きたいのか、
それとも木霊を探したり全てのエリアを踏破して進みたいのか、
自分で木霊や宝箱を探したいのか教えてほしいのか、

ホストの意思が汲み取れません。
わたしはとりあえず、わざわざ道案内をしたり、木霊や宝箱の位置を先導して教えてあげたり、雑魚を先回りして倒したりはせず、
ホストの意思にまかせ、付いて行くように心がけていますが、
ネットなどを見ると、
まれびとで来た人がどんどん敵を倒してしまってつまらないとか、
ゆっくり探索したいのにまれびとに急かされて遊びづらいという声も、耳にします。

ホストの遊び方や楽しみ方と、
まれびとになった人のプレイングがお互いにわからない為、そういう事態が発生してしまうのかなと思います。
そういうことにならないよう、
まれびとを検索する際にもう少し細かく検索したりできたらなと思うのです。
例えば、
・ボス戦のみなのか。
・秘伝書などの周回なのか。
・道中探索の有無。
・道中探索有の場合、道案内希望なのかどうか。
・先導の有無。

などなど、こういったコミュニケーションで伝わらない部分を検索でどうにかできないかなと思うのですが…。
こういった差別化ができれば、
俺つえーしたい人は先導希望のホストのところへ行けばよいですし、
木霊の場所まで事細かに案内してあげたい人は、案内希望のホストのところへいけばよいですし、
ホストについて行きたい人は、主に付いて来いという部屋にいけばいいので、
お互いのプレイスタイルに一致するのではと思います。
もちろん、いちいち細かく設定するのがだるい人は未設定の人同士でマッチングできれば良いと思います。
もうちょっと痒い所に手が届けば、マルチプレイで遊びやすくなりそうな気がします。






・もう少しキャラクターの心理描写を丁寧にしてほしい。
ストーリーそのものは良いと思います。
ただ、もうちょっとだけキャラクターの心理描写がほしいところです。
仁王2は、特に主人公 秀千代が喋れない設定のため(結局喋れない理由は明かされず…半妖だから?)
主人公の心理をプレイヤー側が読み解いていくことになります。
ただ、秀千代のわずかな表情の変化で想像することは出来るのですが、すべてを読み解くのは難しく、
他キャラクターの言動から想像しようにも、
他キャラクターも描写不足で、
主人公に対してどういった感情をもっているのか?
藤吉郎に対してはどうなのか?

という細かい部分がイマイチわからない。
ただ、想像はできます。
主人公は藤吉郎に対して今こう思ってたのかな?とか、
このとき藤吉郎は本心では悔しかったんだろうな…とか、これが引き金なのかな?

などと、想像で補完できますが、もう一歩、キャラクターたちの本心に踏み込んでほしいところです。
たとえばクリア後要素でもいいので、
サブクエストをクリアすると藤吉郎視点の主人公との出会いをムービーで見られたり、
他武将から見た主人公や藤吉郎の姿など、メインストーリーをもっと補完できるようなサブクエストを増やしたりしてほしいな
と思いました。
せっかく王道で熱いストーリーなのに、
キャラの心理描写が曖昧で、
なぜそういった行動をとったのかという説得力に欠ける部分がある
ので、
そこをもっと良くしてくれれば超神ゲー間違いなしですね。





・狭い場所で複数の雑魚と連戦=難しい はもう少し控えてほしい。
仁王シリーズのお家芸なのかもしれませんが、
サブクエストの半分くらいは、
狭い場所に閉じ込められて雑魚と連戦させるというものが多いんですよね。
今作もそういったサブクエストが多く、何度も何度もやり直してやっとクリアできましたが、
狭い場所で連戦させることが死に覚えゲーなのか?と言うと、ちょっと違うような気もします。
後半になるとピンポイントで狙撃してくる鬼も登場するので、ホントに厳しい戦いを強いられてしまいます。
たしかに手っ取り早く難易度をあげるのならば、狭い場所にプレイヤーを閉じ込めれば簡単ですが、
なぜ、死んでしまったのかな?次はこうしてみたらいいかな?と振り返ることか死に覚えゲーの醍醐味です。
結局、狭い場所で複数の雑魚に囲まれると、妖怪技や妖怪化を使ったり、薬をがぶ飲みしてゴリ押すのが定石になってしまうのです。
正直、ボス戦より複数の雑魚に囲まれて戦うサブクエストのほうが、よっぽど難易度が高いですw
どうか次回作では、もう少し違う角度から、難易度をあげてもらえればと思います。







*終わりに
仁王無印と比較して仁王2はかなり面白くなったし、遊びやすくなったと断言できます。
歯ごたえを残しつつ、遊びやすさや、ストーリーの熱さも増したので、
前作難しすぎて挫折してしまった人も楽しめるのではないかな?と思います。
無印をクリアできなかったわたしも、
仁王2をすべてクリアしたいま、前作のウィリアムの物語もプレイしてみたいなと思います。
面白いシリーズ物のゲームは「過去作もやってみたいな」と思わせるんですよね。
仁王2も仁王無印をまた遊んでみたい。クリアしたい。と思わせてくれる良ゲーでした。
仁王 無印をクリアできなかった!
けれど気になっていて購入を迷ってる!

という方にはぜひとも仁王2をおススメしたいと思います。
むしろ、前作詰んだひとにこそ、やってみてほしい。
そう思わせてくれるゲームでした。
仁王3も今から楽しみです。




おわり。