もってけ!ずしおうまる

モンハンが大好きな、へっぽこ大剣ハンターZushiの狩猟記録。他ゲー、アニメ、音楽、仕事の愚痴。持続性のない記事が多めです。

マリオテニスエースをプレイしてみて正直な感想

ども!
ずしおうまるです。
今回は6月22日に発売されたニンテンドースイッチソフト
マニオテニス エースを購入してみたので感想を書いていきたいと思います。
じつはZushiは、このゲームを購入予定はなく見送るつもりでいたのですが、ありがたいことに2名の友人に「マリオテニスで遊ばないか?」と誘われたので、
せっかくなので購入してみることにしました。







さて、このゲーム。
単刀直入に感想を言います。
マリオテニス エースはニンテンドーの目玉ソフトとして大々的に取り上げられていますが、わたしは、
ニンテンドーの目玉ソフトになり得るほどのゲーム内容ではなかったと思います。
このゲームを買うくらいなら、ゼルダやスプラトゥーンやカービィを買ったほうが有意義なのではないかなーと言うのが正直な感想でした。
とりあえず、マリオテニス エースにもストーリーがあるので、概要みたいなものを説明しておきます。



ことのはじまりはワリオとワルイージが、とあるテニス大会に怪しげな呪いのラケットを持ち込んでしまったところからスタートします。
ワリオたちが持ち込んだその怪しげなラケットを見たマリオの弟、ルイージも様子がおかしくなり、会場から忽然と姿を消してしまいました。
程なくして、そのラケットは人を操るおそろしい力をもっていることが判明しました。
マリオは姿を消したルイージを救うため、キノピオと共に旅立つのでした…。



とまあ、こんな感じで、ルイージを探す旅にマリオは出発するわけです。
ふつうのマリオのようにワールドマップがあって、遊びたい場所を選択すると物語が進んでいくようになっています。
さて、これを踏まえて以下より感想を書いていきます。
※前半から読みとれるように、わたしのこのゲームに対する評価は厳しめです。
感想を読む場合は不快な思いをされる可能性が高いので、注意してください。







☆マリオテニス エースの良い点
・ワイワイ遊べてたのしい
フレンドと一緒にシングルス、ダブルスの試合ができます。
特にダブルスは通話しながら遊ぶと、友達にボールをとってもらったり、こちらもフォローしたりと、お互いに助け合いながら遊べます。
ひとりで遊ぶ用に買う方にはあまりオススメできませんが、友人数名と通話しながらゲームを楽しむ予定の方にはオススメできるかと思います。
またマルチプレイにも対応しており、世界中のプレイヤーと気軽に遊べる点においては評価したいところです。





・キャラクターがかわいい
ヨッシー、キノピオ、ピーチなどお馴染みのマリオの仲間たちで遊ぶことができます。
ショットの打ち方や仕草などがとてもかわいく、よくできていると思います。
大好きなキャラクターがテニスをしている姿を見たい!という方にはオススメできるかと思います。




・シンプルルールは評価できる
ニンテンドー側はおそらくテクニカルショットを駆使して、コート内を縦横無尽に走り回ってボールを拾い、
ねらいうちでラケットを豪快に弾きあうゲームをしてもらいたいのだと思います。
ただ、正直テクニカルショットの異様な動きや、ねらいうちのラケット破壊が、テニスゲームというより格ゲーのソレに近く、テニスをしている感覚があまりないと感じるユーザーがかなり多いのでは…と思います。
マリオテニスを買ったひとの多くは、ふつうのテニスゲームをプレイしたい方が多いのではないでしょうか。
だからこそテニスの技術だけで打ち合うシンプルルールの楽しさが光っている…という風に感じました。
シンプルモードはねらいうちやテクニカルショットがないため、純粋に球を打ち分けながら勝負する現実のテニスに近い感覚で楽しめます。
テニスゲームをしたい方は、シンプルルールならばじゅうぶん楽しめる出来になっています。






☆マリオテニスの悪い点
・ストーリーがまったくそそられない
スーパーマリオシリーズは、〇〇がさらわれたから助けにいく…が当たり前ですが、冒頭から呪いのラケットというよくわからないものが出てきて、ルイージが操られさらわれても、へえ…としか思えないです。
正直そういうのってスーパーマリオでやり尽くしてるわけですから、マリオテニスでしかできないストーリーにしてほしかったです。
ふつうにトーナメント戦の大会で、マリオが優勝するまでのストーリーを描いたほうが、まだやりがいがあったような気がします。
もしくは、ひとを操る呪いのラケットうんぬんという設定をつくったのなら、
ボスをお馴染みのピノキオやヨッシーにして、ラケットに操られたボスとして登場させ、マリオがみんなを解放していくという設定にしたほうが、まだ楽しめたような気がします。





・ストーリーでマリオしか使えない
いちおうストーリー後半で、いちどだけ別キャラを操作する機会がありますがそれを除けばすべてマリオをプレイヤーが使うことになります。
これについては、マリオテニスのタイトルでやってるので、マリオが主人公なのは仕方ない話かもしれません。
しかし、ただのスーパーマリオとマリオテニスとの違いは、
マリオ以外の他のキャラクターもたくさん出てきて、好きなキャラを使用できる点ではないでしょうか?
それを生かして、メインストーリー用の主要キャラを5〜7人くらいに絞り、
マリオ視点のストーリー、ドンキー視点のストーリー、クッパ視点のストーリーなどを作ったら面白かったのではないでしょうか?
みんな色々な理由で大会に出ていて、個々にストーリーがあって、さらにクリア後に追加キャラクターや、隠しボスなどが追加されればやり甲斐がありますよね。
たしかに、マルチ用に最初からキャラクターが使用できるのは親切ですが、ストーリーをクリアしてからのご褒美でキャラクターが解放されたほうが楽しみの1つになったと思います。
最初からキャラクターが解放されているのなら、正直ストーリーって必要ないのではないでしょうか?
マリオカート8みたいにストーリーなしのゲームとして発売してしまえばよかったのでは…?






・ストーリークエストはク○ゲー域
正直、試合はすごくおもしろいです。
ただそれ以外の部分であまりにもプレイヤーにストレスを与え過ぎており、テニスを楽しむ前にクソゲー認定をして、やめてしまうひともおそらくたくさんいると思います。
たとえばテニスコートの中央に柱をたてて、敵が柱にボールを当てると、軌道がかわって予想していた場所と違う場所にボールが転がったり…
動く的に向かって連続でねらいうちをすることを要求されて、クリアできるまで永遠に壁打ちしつづけたり、
ラリーをつづける気がない相手と無理やりラリーをさせられたり…。
と、かなりストレス要素が高めです。
まず序盤はプレイヤーにいかにテニスを楽しんでもらうかが一番大事なのに、そこを置き去りにしてしまっているように感じます。
コートのギミックを凝った作りにしたり、
試合以外の部分でたのしんでもらうために、ラリーやねらいうちをするステージを作ったことは認めます。
ただ、それは上級クエストにするなり、サブクエストなどの扱いにして、任意で遊べるステージにしてほしかったです。
半強制的にストレスの溜まるステージを繰り返すのは苦痛です。
一番楽しいテニスをやりたいのに、動く的に向かってねらいうちを当てなければ先に進めない、
テニスが出来たとしてもコートの真ん中に柱がたっていて、ふつうの試合ができない。
これだけですでにプレイヤーがうけるストレスは相当なものです。

ふつうの試合で負けるのは納得できても、ステージのギミックで負けるのは正直納得できないですよね。
あと地味にストーリーで失敗したあと、
最初の会話は飛ばせるのに、負けたあとの会話を飛ばせないのが面倒くさい
です。
もはや繰り返しプレイが大前提のゲームなので、負けたあとの会話くらいスキップできるようにするか、リトライを選択できるようにしてほしかったです。





・ボス戦もテニスをやらせない謎
行く手を阻むボスも、なんだかよくわからないボスばかりなんですけど、
ボス戦ですらもはやテニスではありません。
ラリーを繰り返し、ボスにダメージを与えるのですが、そのラリーがかなりえぐいです。
こっちはゲージを溜めるのに必死なのに、ボスはラケットを弾くショットを3、4回連続で打ってくるなんて当たり前です。
ラケットを弾くショットを撃ちつづけられると、耐久性が下がり最悪ラケットが破壊されてしまいます。
持っているラケットを全て破壊されたら、KO負けとなります。
なんとかラケットを弾くショットをブロックして凌ぎきり、
やっと、ねらいうちでボスの弱点を狙えると思ったら、当然のようにガード。
さらに、途中で敵の攻撃を避けつづける謎のギミックを挟んで、避けられずにあたってしまうと制限時間が減るクソ仕様。
はっきり言って、これを作った人は本当に子どもたちに楽しんでもらえるとでも思ったのでしょうか?
だとしたら、ちょっとおかしいと思います。
大人がこれだけ不満を感じるのですから、このゲームのストーリーモードのクエストがたのしい子どもは、ほとんどいないでしょう。







・テクニカルショット&ラケット破壊ゲー
ラリーをつづけていくとゲージがたまっていき、その溜まったゲージを使って、ねらいうちという攻撃ができるようになります。
敵もかなりの頻度で使ってくるので、ねらいうちを防ぎ、こちらもねらいうちをするという単調なゲーム性になります。
しかもこのねらいうちを使うと、あいてのラケットの耐久性が落ちるので、最終的にラケットを弾き飛ばすことができます。
某テ〇スの王子様の波動球みたいなものです。
マリオはラケットを複数所持できますが、
たとえばラケットを3本持っていて、3本全部壊れてしまえばKO負け。

つまり敗北になります。
テニスではなく格ゲーと揶揄されているようですが、わたしもその通りだと思います。
なにが悲しくてラケットを破壊するゲームをやらなければならないのでしょうか。
テニスなのにKO負けという意味不明さには首を傾げざるを得ません。
そしてテクニカルショット。
これはふつうでは取れない場所にボールが飛んで行ったら瞬時にRスティックを傾けることで、ボールをとることができる必殺技です。
これがあるせいで、ふつうでは届かないボールもだいたいとれてしまいます。
どこにいればボールを打ち返せるか、
どこにボールを打てば打ち返されないか、
という駆け引きみたいなものがないのです。
どれだけ瞬時にRスティックを傾けてテクニカルショットを打てるか。
ただそれだけのゲームです。




・マルチのマッチングがイマイチ
マルチで手軽に世界中のひととマッチングできることは評価できますが、
マッチングをもうちょっとどうにかしてほしいです。
というのも、めちゃくちゃ弱いはじめたばかりの小学生かな?という子とマッチングしたと思ったら、
今度はめちゃくちゃ強いガチゲーマーみたいなひととマッチングしたり、
あまりにもマッチングの幅が広すぎます。
同レベルくらいのひとたちとマッチングするようにしていかないと、ライトゲーマーはどんどん嫌気がさして別ゲーに移動してしまうと思います。
マルチプレイをするうえでマッチング要素は最重要ポイントだと思います。
アプデで何らかの措置が入るとは思いますが、できるだけ早急に対応をお願いしたいものです。





☆総評
ストーリーは間違いなく作業ゲーでありクソゲー。
ただし、フレンドと楽しめる点とシンプルモードは評価できる。

というのがわたしのマリオテニス エースの総評です。
正直、万人ウケするのは難しいかな…と思います。
どの層をターゲットにしているのか不明ですが、たとえば子どもたちをターゲットにしているとしたら、
子どもたちは100%メインストーリーで何度も躓くと思いますし、
これをやるくらいならマリオカート8を買ったほうが数倍楽しめるかもしれません。
大人をターゲットにしているとしても、
ゲームをプレイする時間があまりない大人が、何度も同じ場所で立ち止まるストーリーを時間をかけてクリアしたいと思うでしょうか?
もしかしたらマルチをやりたいとは思ってもストーリーはやらないという方が多いかもしれません。
正直、これをニンテンドースイッチの目玉ソフトとして販売するのは、難しい出来だと思います。
マリオブランドは万人が楽しめるからマリオブランドとして成立していたのに、
ストーリーが作業ゲーで、試合は必殺ショットの応酬では、
万人が楽しめるような内容になっていないのではないでしょうか。

それが非常に残念です。
ただ、マリオブランドなのでそれ相応には売れると思いますが、新品で買う必要のないゲームだと思います。
おそらく、近いうちに中古で大量に出回ると思うので、ほしい方はそれを買うのが良いかと思います。
少し厳しめになりましたが、これがわたしの正直な感想です。





以上!
マリオテニス エースをプレイした感想でした!