もってけ!ずしおうまる

モンハンが大好きな、へっぽこ大剣ハンターZushiの狩猟記録。他ゲー、アニメ、音楽、仕事の愚痴。持続性のない記事が多めです。

アサシンクリード ヴァルハラをクリアしてみての正直な感想

ども!
ずしおうまるです。
今回は2020年11月10日に発売かれたアサシンクリードヴァルハラを一通り遊んでみての感想を書いていこうと思います。
実際にプレイしていく中で感じた、よかった点悪かった点をいくつかピックアップしてみました。
今作はストーリーが本当におもしろくてついつい夢中で遊んでしまいましたが、
楽しみつつも、わりと辛口なことを言っているので不快に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、いちプレイヤーの正直な意見として受け止めてくだされば幸いです。
ちなみに、わたし自身のアサクリプレイ歴は浅く、今作ヴァルハラを含むオープンワールドのオデッセイ、オリジンズの3作しか遊んでいません。
どうかにわかの戯言として、大目にみてやってくださいw
では以下より感想です。








【良かった点】
・ストーリーがおもしろい。
わたしはオデッセイ、オリジンズと、
いわゆるオープンワールドになってからのアサクリしか遊んでいない、にわかアサクリプレイヤーですが、
今作ヴァルハラのストーリー部分は、オデッセイやオリジンズより完成度は高いと思いました。
序盤の掴みの悪さには目を瞑るとして、
イングランド編に入ってからは、各地域の問題にエイヴォルが介入し、解決に導き同盟を組んでいくことになります。
その短編集のようなストーリーが実によくできていて、各地域のキャラクターたちも個性的でおもしろい。
時に重要な選択をまかされることもあるので、緊張感もあります。
最初こそ、新たな土地での新たな生活に心躍らせていたエイヴォルが、
徐々にイングランドで暗躍する古き結社と対峙し、
少しずつ変わっていく兄との関係に悩みながらも、
仲間たちのために奮闘していくストーリーはかなり熱いです。




・海戦の廃止は嬉しい
前作オデッセイは船での移動がかなり多く、海上で敵の船に絡まれて海戦開始…みたいなことが頻回にありました。
さらに前々作、オリジンズは海戦が頻回にあるというわけではなかったのですが、ストーリーの進行上の都合で強制的に海戦をさせられる場面もありました。
海戦が好きな人はいいですが、あまり好ましく思っていなかった人も多かったと思うので、個人的にはうれしかったです。
特に今作ヴァルハラは海移動ではなく、川移動になったので、
水上移動をしていく中で敵に絡まれるストレスはなくなりました。

これはホント良かったです。







・民間人が襲ってこない。
前作は隠密中などに発見されたり、殺しを民間人に見られると、
すぐに兵士のみならず、民間人まで武器を持って追いかけまわしてきました。
ホントに好戦的な戦闘民族が多く、
止むを得ず襲ってきた民間人を殺すこともありましたが、
今作は民間人が襲ってこないため、隠密行動が楽です(ほぼ隠密する必要性もないけど)
また、民間人を殺めてしまうとシンクロ解除になる点も、前作との大きな違いでしょうか。
個人的には襲いくる民間人がウザかったのでこの仕様変更は地味に嬉しかったです。








・拠点の発展がたのしい
今作ヴァルハラは、冒頭でエイヴォルたちはノルウェーからイングランドに移住してくることになります。
そしてイングランドで新たな拠点を築き、略奪をして集めた物資を使って、発展させていきます。
この少しずつ、発展していく感じがよかったですね。
なにより、ちゃんとエイヴォルに帰る場所があるのがよかった。
オリジンズのバエクやオデッセイのカサンドラ(アレクシオス)は、
帰る場所がなく(正確にはあるけれど使命の為に帰らない)仲間や協力者はいても、どこか孤独感がありました。
しかし、今作ヴァルハラには、きちんとエイヴォルの帰る場所があるんですよね。
そもそものエイヴォルたちの目的がイングランドで同盟を組んで、拠点を発展させ、ゆくゆくは兄のシグルドを王に…みたいな理由で移住して来ているので、
当然といえば当然ですが、
帰るたびにあたたかく迎えてくれる場所があるのは良かったです。








・サブクエストがたのしい
前作、前々作のオリジンズやオデッセイでは、
サブクエストの場所、人物、必要な物などを逐一丁寧に表示して、
クエストログも残してくれていました。
一方、今作のヴァルハラではクエストログはメインストーリのみで、サブクエストは一切残りません。
わかるのはクエストが発生する場所のみで、
そこからどういうふうに条件を満たせばクリアになるのかは、案内などが一切ないため、
人の話をよく聞いて、自分で工夫して考えてクリアしていくことになります。

細かく丁寧に案内してしまうと、ただマップに表示された場所に向かって、クリアするだけの作業になってしまうので、この要素は悪くない改変だと思います。
また、今作のサブクエストは、だいたいが依頼者の近くで解決する場合が多く、
〇〇という街に行って、〇〇を手に入れてくれ…みたいな長距離移動を強いられることもないです。
これはほんとに良い改変でした。
ただ、それに伴って不満点もありましたが…
それは後ほど解説します。






・ミニゲームが増えた
今作はなんといっても釣りが楽しかったです。
のんびり釣りを楽しみながら美しい景色に癒される…最高ですね。
釣りはあまり刺さらなかった人もいたかもしれませんが個人的には結構よかったです。
ほかにもフィールドや町でミニゲームみたいなものをやる機会が増えて、これも結構楽しかったです。
飛んでいく紙を追いかけて手に入れるとタトゥーの図柄が増えたり、
呪われた地を解放したり、
指定されたとおりに遺跡に浮かんだ柄を重ねて1つの絵にしたり…
と、
謎解きを意識させるようなミニゲームも多くて楽しかったです。
ただ、一部のミニゲームは微妙でした。
積み石はただただ苦痛ですし、
フィールドでバグのような場所を発見して、急にレイラ視点でマリオのようにブロック飛びをさせられたりするのも、興醒めでした。
ただ、色々な要素を詰めこみたかったという熱意はひしひしと感じました。
いつも以上にやることが多い!という点においては本当に素晴らしく、評価できる点だなと感じました。







【悪かった点】
・流血表現の規制
これは散々炎上していたのでもはや語る必要もないとは思いますが、軽く触れておきます。
アサシンクリードヴァルハラは発売前に、血しぶきが飛び散る迫力がある戦闘シーンを見せておいて、
いざ発売されたら、アジア版だけ流血表現や残酷なシーンの規制が入っていました。(事前にそのような発表はなかった)
実際、どのような規制かというと、
血しぶきがダクダク出るところがおとなしめになっていたり、
生首を豚に食わせるシーンがあるのですが、
生首が兜に変更されていて、兜を豚が貪り食うというシュールなシーンになっていたり…
とそういうことですね。
UBIソフト側の主張としては、
「CEROと協議した結果、当初の内容で日本で発売することは非常に難しく、全世界の発売と合わせるために、止むを得ず規制したんだもん」
というようなことでした。
しかし、この発表を受けてCERO側から、
「いや、そもそもUBIソフト側から一切の協議の連絡もきてないんですけど…」というコメントが発表される異例の事態に発展。
このことで、UBIソフト側が「どうせCERO通らんやろ…規制しとこ」と、独断で流血表現の規制をしていたことがバレてしまいました。
*これについてはすでにUBIソフト側が謝罪をし、12月中旬には流血表現をオンにできるパッチを配布予定
この問題でユーザーの不信感は最高潮になり、炎上に発展していきました。
ゲーム内容はそこまで悪くないのにケチがついてしまい、非常に残念な結果になってしまいました。
人によっては許しがたいと思いますし、わたし自身も、不誠実だなと感じました。

ただ、個人的には血しぶきなどの表現にそこまで興味はなかったので、
ひとまず謝ったし、パッチがくるならいいかなと思っています。





・バグ&エラー祭り
流血表現の規制以上に、ひどいと思ったのが、
とにかくバグとエラーが多すぎる点です。
しかもロードもやたらと長いために、エラーで強制終了するたびに、タイトル画面からクソ長いロードを挟み、またやりなおさなければなりません。
これが本当にストレス…。
もちろん、エラーが数回程度なら許容範囲なんですけども、
このゲームはエラーが二桁を越える…なんてザラにあります。
また、ゲームが進行不能になるようなバグも次々に発見されている状態です。
わたしもとあるストーリー進行中に、バグで進行不能になり、やりなおしました…。
*お面をかぶっていないと家に入れないクエストなのに、勝手にお面が外れてしまい、家に入れなくなりストーリーが進まないというバグ。
サブクエストも一緒に移動してるNPCが岩にハマって動けなくなって進行不能になったり、
NPCに話しかけてるのに会話がはじまらなかったり、バグのオンパレードです。
おそらく、そのうち、アップデートで改善されることとは思いますが、
この頻回に起きる強制終了やバグについて、テストプレイの時点で一切気付かなかった…なんてあり得るのかな?と疑ってしまうほどです。
エラーで落ちる・バグで再起動を強いられる…からの長いロードの連発でゲームをプレイする気を削がれてしまうので、
個人的には流血表現の規制以上に、こっちを早くどうにかしてほしい…
と感じてしまいました。






・カラスが空気
オリジンズでもオデッセイでも、相棒の鷲を飛ばすことで敵の位置を索敵をしたり、
クエストで必要なものや重要人物の場所を特定することができました。
これがじつに便利だったのですが、
今作はカラスが相棒となり、索敵がかなり大雑把になってしまいました…。
重要な場所のおおまかな位置は表示されますが、その範囲が表示されつづけないので非常にわかりにくい仕様です。
また、敵の索敵は、R3押し込みでエイヴォル自ら索敵するオーディンの目が優秀すぎて、カラスの出番はほぼありません。
せいぜい鍵を見つけるときや、
ストーリー進行時、目的地に近づくと、画面の上部に表示されている目印が消えてしまう仕様(この仕様も不便すぎて意味不明)なので、仕方なくおおまかな場所を確認するためカラスを使うくらいですかね。
それ以外でカラスを使う用途はあまりないかもしれません。
オリジンズではバエクのセヌ、
オデッセイではカサンドラ(アレクシオス)のイカロスと、
鷲たちはまさに彼らの目であり相棒でしたが、
今作のカラスは本当に空気であまり役にもたたず、とても残念に感じました。






・宝探しが面倒くさい
人によっては逆にこの宝探しを楽しいと感じるかもしれませんが、
わたしはあまり楽しめませんでした。
索敵で宝箱がどこにあるか、場所はわかっているのですが、鍵がかかっていたり、荷物がおいてあって入れないようになっていたり…と、
宝箱が目の前にあるのにすんなりと手に入らないようになっています。
慣れてくるとだいたいパターンが掴めるようになってくるのですが、
どうでもいい小さな宝箱までわざわざ隠されていたりするので非常に面倒くさいです。
武器や防具や、装備のランクアップに必要なインゴットが、
とりにくい場所にある…というのは、まあ、レアなものだからアリかなと思います。
でも、どうでもいい素材が入っているような小さな宝箱をわかりにくい場所に隠したり、簡単にとれないようにするのは、正直言って意味がわかりませんでした。
小さな宝箱をとるために10分以上悩んで、やっと取ったらどうでもいい素材…なんてこともザラにあるので、
取れた!ヤッター!という達成感よりも、
こんなショボい宝箱に10分も使ったのかよ…という徒労感のほうが遥かに勝ります。
最初は小さな宝箱も全部取ろうと頑張りましたが、途中からインゴットと装備以外の宝箱はスルーしました。
そのほうが精神安定上よろしいかもしれません。





・サブクエのログが残らず不便
上記でも解説しましたが、今作のサブクエストは非常におもしろいです。
ただただクエストをなぞるだけのお使いにならないように、工夫されています。
ただ、1つだけ問題をあげるとしたら、
サブクエストの依頼人が依頼内容を復唱してくれないうえに、ログも残っていないので、
きちんと話しを聞いていないと、どこでなにをしてどういう条件を満たせばクリアできるのかがわからなくなってしまう
ことです。
たとえば、
「ここから東にある洞窟の前に熊がいる。その熊を倒してきて、倒した証に素材をとってきてくれ」
というクエストがあったとします。
言われたとおり、
東に向かってみたものの、洞窟が見つからず、
あれ?もしかして西だったかな?そもそも洞窟じゃなく森だったかな?

と迷ってしまったとします。
そうなったときに依頼人の場所に戻っても、依頼内容をもう話してくれないわけです。
クエストログにも残っていないし、
カラスでもサブクエストは追跡できません。
つまり、話を聞きながしてしまうと、
もう1回オートセーブからロードしてまた最初から話を訊き直さなければなりません。
確かに、オリジンズやオデッセイは、サブクエストの答えに直接導くような簡単なものばかりで、考える必要もなくつまらないといえばつまらなかったです。
しかし依頼内容がきちんとログに残っているので、どうすれば良いかとてもわかりやすかった…という点においては評価できました。
今作は、サブクエストを自由に自分で考えられるようになった点は評価できますが、
せめて依頼人にクエスト内容を何度でも確認できるような配慮くらいはほしかったです。
宝箱といい、カラスの役に立たない索敵といい、クエストを何度も確認できない謎の仕様といい、
かゆいところに手が届きそうで届いてない。
そういう小さな不満が積み重なっているゲームだなと感じました。







・序盤が異様につまない。
オリジンズとオデッセイは序盤の掴みが非常にうまかったです。
オリジンズは、大切な息子をある結社に殺され、復讐に燃える父親が旅立つ。
オデッセイは、小さな島で傭兵をしていた主人公が、ある殺しの依頼を受ける…その殺害対象は、かつて生き別れた父親だった。
数奇な運命に導かれるように主人公は大海原へと旅立つ。

というふうに旅立つ動機が明確で、この先どうなるんだろう?というワクワク感があるんですよね。
一方、今作は非常に掴みが悪く、
主人公はヴァイキングでノルウェーに住んでいたけれど、偉大な兄を王にするべく新しい土地、イングランドに旅立つ…みたいな、
なんだかパッとしない理由で旅立つことになります。
しかも最初のノルウェーマップが無駄に広いし、雪景色も最初はワクワクしましたが代わり映えがなく、退屈すぎて眠くなってしまうほどでした。
わたしも、いつもならきちんとマップ埋めをしますが、ノルウェー編はマップを埋めるのも苦痛で、メインストーリーをサッサと進めてイングランドに行ってしまいました…。
イングランドマップに行ってからは非常に面白くなるだけに、冒頭のつまらなさとノルウェーマップ埋めに疲弊して挫折してしまう人も出てしまうのでは…と感じました。







・結社の黒幕がシルエットでわかってしまう
イングランドに渡って、主人公は各地で同盟を組んでいくことになるのですが、
その政治の裏に悪の組織「古き結社」が暗躍していることを知ります。
組織の黒幕は誰なんだろうと考えたり、
意外なヤツが幹部だったりするのでワクワクするわけですが、
今作では、メニュー画面から見られる結社の個人データのシルエットで、これ…もしかして〇〇が黒幕なんじゃね?と気付いてしまいます。
このシルエットの仕様、よくOKでましたね。
これは本当にひどいと思いました。
オデッセイでも黒幕はこの人じゃないかなぁと予想はできました。
でも、視覚的な部分からだれが黒幕かわかってしまう仕様ってどうなんだろう…?と違和感を感じました。






【総評】
アサシンクリード ヴァルハラはオープンワールド系のアサクリの中では、一番ストーリーが面白かったように感じました。
また、サブクエストもその場で考えて解決できるものが多く、
行き先をただなぞるだけのようなお使いクエストではなかった点も非常に評価できると思います。
主人公エイヴォルとそれをとりまく人間関係や同盟で結ばれた仲間たちとの絆も、ストーリー上で丁寧に描かれており、没入感がありました。
ただ、やはりどうしても流血表現の規制問題でプレイヤー側に不信感を植え付けてしまった点と、
頻回に起きるバグとエラーは決して擁護できるようなレベルではないと思いました。

本当にストーリーは良い作品なだけに非常にもったいない…。
ただ、これからの不満点はアプデで改善されていくことではあると思うので、
その点にさえ目を瞑ればかなりおもしろいオープンワールドゲームだと思います。
まだプレイしたことがない方も、これを機に、
ぜひ、ヴァイキングとなって名誉ある戦いの日々を楽しんでみてください。