もってけ!ずしおうまる

モンハンが大好きな、へっぽこ大剣ハンターZushiの狩猟記録。他ゲー、アニメ、音楽、仕事の愚痴。持続性のない記事が多めです。

ゴッドイーター3をクリアしてみて正直な感想

ども!
ずしおうまるです。
全国の厨二病患者のみなさんは待ちに待っていたでしょう…この厨二病患者御用達ゲーム
ゴッドイーター3を!!
2018年12月13日発売ということで、がっつりプレイしてもうストーリーは終えていらっしゃる方も多いかな?と思います。
わたしも別ゲーと並行しつつやっていき、無事クリアできました。
ストーリー以外のクエストもやりつつだと、クリアまで30〜40時間くらいですね。
ストーリーだけおいかけた場合はもう少し早めにクリアできるかな?と思います。
ボリュームは過去作に比べるとやや少なめかなと思いますが、DLCで追加要素がくるようなのでそちらに期待していきましょう。
さて、これからクリアしての感想を書いていくわけですが…。
わたしは初代から遊んでいるシリーズファンでありつつも、今作はゴッドイーター2のとき以上に思うところが多く、正直わりと批判的な意見が多くなってしまいました。
今回の感想記事は辛口だとは思いますが、
これもまた1つのシリーズファンの感想として生暖かい目で見守っていただければと思います。
それでは以下より感想となります。
ネタバレも含むのでネタバレなどが嫌だ!という方は、
スタングレネードを使ったのち、ただちに撤退してくださいw
































*ユウゴの存在が賛否をわける。
ゴッドイーター3が良ゲーか否かに意見がわれる理由の1つに、
ユウゴという相棒キャラを気にいることができるか否か…でけっこう差が出てくるかなと感じました。
ぶっちゃけわたしはユウゴが好きではありませんでしたw
ユウゴのように主人公以上に仲間を引っ張っていけるキャラというのは、無印や2でもいました。
リンドウやジュリウスがそうだったと思います。
しかし彼らは途中である理由から離脱します。
彼らが離脱したのち、空中分解しそうな仲間たちを、主人公がまとめ引っ張っていくのが、シリーズの通例でした。
だから主人公を中心に仲間たちがまとまっていき、主人公の成長と、仲間たちとのかたい絆、熱い友情劇を楽しむことができました。
しかし、今作はとにかくユウゴがでしゃばる。
そして結局、最後まで離脱してくれないw
相棒と言いつつ、主人公の出番を食ってしまっているので、完全に主人公がユウゴの言うことに従うパシリ…むしろ忠犬、もっと酷い言い方をすると命令に忠実なロボットみたいになってしまっています。
もちろん、ユウゴの発言や行動がぐうの音も出ないほどカッコ良ければ、相棒として納得できたかもしれませんが、ほとんど他力本願なのがとにかくダサすぎる。
最初、手錠で繋がれて支配下におかれていたときも、現状を変えてやる!とドヤっていたので、自分たちの力で脱出するのかと思いきや、幸運が重なり偶然脱出。
イルダに保護されてからも、自分たちのミナトを作る・価値を証明するとイキっていたわりに、結局ほとんどがイルダと主人公頼み。
むしろイルダが素晴らしい人格者だったおかげで、あの船に置いてもらえたと言っても過言ではありません。
ユウゴは口では立派なことを言うのですが、とにかく誰かの力に頼っていて、しかもそれについて自覚もあまりないので、ぜんぜんかっこよくないんですよね…。
わたしはどちらかといえばゴッドイーターの相棒キャラはプレイヤーが決めるほうが好きでしたね。
仲間たちと絆を深めて、お気に入りのキャラを主人公の相棒として脳内で想像するのが楽しかったように感じます。
ユウゴのように開発側が決めた相棒は必要ないと思いました。
ただまあ、ネットではユウゴと主人公の関係性が素晴らしい!と感じたひともわりと多かったようなので、ある程度は好評だったのかな?
ただ、ユウゴが合うか否かはわりと重要な要素の1つかなと感じました。






*必要性を感じない数十年後。
今作は2RBから数十年後の物語だそうですが、なぜそんなに中途半端に時間を経過させてしまったのかよくわかりませんでした。
2RBで人類にも希望がもてそう?と思っていたにもかかわらず、数十年後の世界は新たなアラガミも現れ、灰嵐という災害みたいなものも起こり、ますます人類側は追い詰められています。
また、時間経過させてしまったせいで前作活躍したゴッドイーターたちは、年齢が30〜40代がほとんどで、現役時代より確実に衰えていることは予想できますし、何なら誰かしらすでにゴッドイーターから足を洗ってる可能性すらあります。
そうなると、もう過去に頼らずに前作キャラを切るつもりで時間を経過させたのかと思いきや、
過去作に登場したソーマが、アインと名を変えて登場してしまいました。
ソーマを登場させてしまったことにより、否が応でもほかのキャラクターたちはどうなってしまったのか…考えてしまいますよね?
むしろストーリーにソーマが登場してからは、3の内容よりも、2RB〜GE3のあいだの空白の数十年間で一体なにがあったのか?ということのほうが気になってしまいます。
極東支部はどうなったのか?アリサやコウタたちは?シエルやジュリウス、ブラッドメンバーたちは?ソーマは左目を失明しているが一体なにがおきたのか?なぜアインという偽名を名乗っているのか?ソーマのキャラバンに過去作の仲間たちはいるのか?
などなど、GE3の内容よりよっぽど深い物語が作れそうな気がしました。
正直、十数年後なんて中途半端に時間経過をさせるくらいなら、過去キャラは一切ださないでほしかったです。
時間経過というのは良い方向に転がる場合もありますが、
キャラゲーではある意味、数十年後という時間は中途半端すぎて、
キャラクターに残酷な仕打ちをしてるようにしか感じません。
せめて、ソーマを出すなら過去作と同じ時系列で違う支部の物語にするとか、
いっそ中途半端に時間を経過させるくらいなら、過去作から数百年後とかにしてしまったほうがまだマシだったように感じます。
これが吉とでるか凶とでるかはまだわかりませんが、ダウンロードクエで何とかそのあたりをうまく補完してほしいかなと思います。








*理解しにくい世界設定
3の残念な部分はどうしてもスケールが小さく感じてしまったという点ですかね。
過去作は、人々、仲間、世界を守るゴッドイーターといった感じで、新米ゴッドイーターが成長し仲間と共に世界を救う壮大な物語でしたが、GE3はややスケールが小さくなったように感じました。
まず、GE3は悲惨な環境で自由を奪われているところから物語がスタートしているので、
主人公たちの目標がまず、自分たちの自由を取り戻し、自分たちの価値を証明する…という物語になってしまっているんですよ。
それでまず、前半を使ってしまった感じですね。
後半からようやくいつものように仲間との絆を深め戦う物語になっていくのですが、
今回は明確な悪がいなかったので、それも後半の盛り上がりに欠けた理由かな、と。
敵となる側にもそれぞれ戦う理由があり、
敵側もひいては仲間のため世界のために戦っているため、
アラガミとの戦いというより今作は人間同士の生々しい戦いになってしまっているせいか、内輪揉めしてる感が否めず、スケールが小さく感じるのかもしれません。
そして、灰域というふつうのゴッドイーターですら対応できない環境化でも戦えるAGEを、奴隷のように扱っていた理由も納得できませんでした。
劇中の説明では、AGEは灰域に適応するために、ふつうのゴッドイーターよりも偏食因子を多く投与されており、更にアラガミに近い存在なので危険だから拘束している…とのことでした。
でも、結局ただのゴッドイーターだってふつうの人間より、ずっとアラガミに近いから、彼らも危険という意味ではAGEと同じですよね?
なぜAGEがそこまで危険視されているのか…理由がよくわかりませんでした。
たとえば、アラガミにより近いせいで力をコントロールできずに暴れてしまったり、
理性を保てなかったり、暴走してひとを傷つけてしまうような描写があれば、拘束されていても納得できました
が、劇中の描写では、ただ灰域に適応してるだけで、ふつうのゴッドイーターと大差ないような気がしました。
アラガミも増えつづけ、灰域という過酷な環境下で、しかも灰域種という新たな新種のアラガミもいる中で、
唯一対応できるAGEをのんきに拘束している人類…
もはやわけがわからないですよねw
おそらく悲惨な環境下から立ち上がり、自由を手にするゴッドイーターたちを描きたかったのかもしれませんが、設定だけが先走りすぎてちょっと描写不足だったように感じました。
この設定にするくらいなら、
過去作のように、命がけで戦う代わりに、ゴッドイーターはふつうの人間より最低限の衣食住は保証されてる…っていうほうが納得できましたね。
人類が生き残る鍵となるはずのAGEを拘束している理由が、納得できないせいでどうもストーリーが入ってこなかったです。








*仲間たちの背景が薄い。
先程は前半は主人公たちが自由を取り戻す物語後半は仲間と絆を深め戦う物語と説明しましたが、
その前半・後半にはそれぞれ中心となるキャラクターがいます。
もちろん、主人公ではありませんw
そう、ユウゴとフィムですね。
前半はユウゴの物語後半はフィムの物語になっています。
ユウゴとフィムは物語の中心にいるため、このふたりの描写は丁寧に描かれています。
…が、そのほかの仲間たちは葛藤などがよくわからないまま流されていきます。
過去作は仲間たちの心理描写は全員丁寧に描かれていて、ストーリーが終わったあと、全員良いやつだったな…特に〇〇が好きだなと思えたのですが、今作は特にだれが好きかと聞かれても思いつかないかなwって感じですね。
ルル、ジーク、クレアはもっと掘り下げてくれたら、さらに大好きになれるキャラクターだと思うんですよ。
ルルが初めて出来た大切な仲間のために、命がけで師匠と対峙するシーンは熱かったし、
クレアが自分の立場を捨てて、仲間の元に駆けつけるシーンはぐっとくるものがあったし、
ジークが人間もAGEもゴッドイーターも、死んでいいやつなんて誰もいない!と啖呵を切ったシーンは本当にカッコよかった。
けれど、彼らがその行動をとった背景と、その発言をした理由がきちんと肉付けされていないせいで、もう一歩のところでイマイチ感情移入できない。
だからこそ実におしいです。
リカルドに至っては描写不足も甚だしい。
イルダの右腕で、イルダの精神的支柱なのは何となくセリフではわかるけど、いかんせん描写がなさすぎる。
そうなんだろうなあ、と想像はできるけど納得いく材料があまりにも少ない。
もっともっとルル、ジーク、クレア、リカルドの話に時間を使ってほしかったと思います。
最初から最後まで、ただただユウゴとフィムの物語を追いかけていただけで、ストーリーに入り込む前に、物語が終わってしまったように感じました。




*イルダは個人的にはMVPキャラ
イルダというキャラがいなければGE3はよくわからない産物になっていたと思います。
ユウゴとかいうなんちゃってリーダーより、イルダはよっぽどリーダー的存在でした
イルダの懐の深さにすべてを救われていたような感覚。
過去作でもゴッドイーターに協力的な人間でサカキ博士がいましたが、彼より正直イルダのほうが人間味があったかも?
キャラバンのオーナーとして多くの人々を引っ張りつつ、危険視されているAGEを自分の船に乗せ、元恋人への葛藤や想いもあったでしょうに、すべてを押し殺し、最終的には仲間のために自分のすべてを投げ打ってくれる素晴らしい人格者でしたね。
ぶっちゃけるともう少しイルダと元恋人のヴェルダーのストーリーがほしかったですね。
主人公側朱の女王側グレイプニル側の3つの勢力にわけてしまったせいもあり、
朱の女王側の背景がイマイチ描写不足で、もったいなかったなーと思いました。
イルダに関する過去やヴェルダーやリカルドとの話はDLCに期待したいです。







*アクションゲーだが戦闘は簡単。
2RBのブラッドレイジほど俺つぇぇぇ感もなく厨二感もないうえに、ブラッドアーツ以下のエンゲージ…
と、設定上では危険視されていたわりに、AGEたちは過去作のブラッドの隊員以下の性能なんですが、まあ、そこはご愛嬌でしょうかw
そのせいかわかりませんが、戦闘は比較的優しめかな?
わたしは今作から登場した双剣を使っていたのですが、R1+□で薙刀に変形させて、ずっと振り回してるだけで、アラガミがバタバタ死んでいきました。
もともとあまり射撃は使わなかったのですが、今作はグウゾウ以外は、薙刀ぶんぶんで全部倒せました。
ただ、そうなると戦闘のおもしろみは?と聞かれると、あまり期待できないかも…?
まあ簡単なのでクリアしやすくストーリーだけ追いたいひとには今作の戦闘は非常に楽で良いと思います。
しかし、じっくり戦闘を楽しみたいひとには少し物足りないかもしれないですね。
DLCでその辺はうまく調整してくれると思いますが、もともとゴッドイーターは狩りゲーというより、キャラゲーだとおもうので、わたし自身はそこまで戦闘には期待していなかったし、これはこれで許容範囲です。
ただ、戦闘に期待してるひとには物足りない内容だと思います。






*一部操作が意味不明。
最初にスタートして思ったのが、カメラ操作があまりにも酷すぎる点ですかね…。
R3でカメラ操作するってどういうことw
結局、わたしは我慢できずに十字キーでカメラ操作に切り替えましたが…。
カメラワークはR1、L1、十字キーが安定だったと思うんですけどね。
ダッシュはR1長押しで良いけど、R3押し込みとかでもよかったんじゃないかなーと思うんですが、だめだったのかな?
あと視点変更の話ついでにいうと、
ロックオンがすぐ途切れるのも酷かったかなと思います。
せっかくロックオンしてても視界から捉えられなくなると、勝手にロックオンが外れて、真後ろから攻撃をくらったりザラにありました。
あとは地面に潜るアラガミだといちいちロックが外れて、またロックをやり直し…というのが煩わしかったですね。
カメラ操作がイマイチならロックオンの性能でカバーしてほしかったです。
ただ、部位ごとにロックオンができるようになったのは結構助かりました。
破壊したい部位が狙いやすくなって、
これはなかなか良い変更点だったなと思います。







*新アラガミの行動に調整がほしい。
今回新アラガミが多数登場しておもしろかったんですが、
今作のアラガミはとにかく、隙が少ない!
特にハバキリは害悪レベルに酷かったですね…。
攻撃の範囲がとにかく広くて当たりやすい+当たるとスタンが入ったり、避けたけど追撃されたり、プレイヤーを執拗にずっと狙ったり…と、
思わず、え?と声に出してしまうくらいプレイヤーの隙潰しをしてくるアラガミがいて、
ちょっと納得いかなかったこともまあまあありました。
隙が少ないアラガミはどうしても捕食するタイミングがあまりないので、結局ゴリ押しで倒すという、おもしろみがないうえにダルいという二重苦でしたね。
ハバキリと他アラガミの2頭討伐とかいう苦痛でしかないクエストも多々ありました。
ハバキリはちょっと調整したほうがいいんじゃないかなと思います。
あとは、おそらく今作の目玉である灰域種アラガミですが、これも酷かったw
怒ると捕食行動をしてくるんですが、その頻度が半端じゃなくて、避けても3回連続で捕食行動をとられたり、それってなんのために避けたかわからないですよね?
とにかく避けても捕食行動をしまくってくるから、どうしたって仲間や自分が当たってしまいます。
捕食されると、アラガミがバースト化して強くなってしまうのですが、それがまたひどくて、
体力満タンでも攻撃があたると半分以上HPを抉りとられるなんてザラです。
また自分が捕食されてしまった場合、エンゲージは使えなくなるわ、死んでもリンクエイドできないからリスポーン扱いになるわで、とにかく最悪です。
アラガミがバースト化したら、おとなしくなるのを逃げつつ待つという、だるい時間を強いられます。
べつにこれは仕様として許してもいい範囲ですが、とにかく捕食回数の多さをどうにかしてほしいです。
せっかく避けても、どうせまたすぐ捕食がくるうえに、自分が避けても味方に当たるし無意味なんですよ。
結局、バーストしてないときにダメージを与えまくって倒すので、これもまたゴリ押しゲーの要因の1つになっていますね。
この捕食の多さも早急に調整したほうが良い点かと思います。
あと、とってつけたように現れた、AGE食いとかいう某ハンティングゲームに出てくるモンスターのような灰域種アラガミは何だったんでしょうね?
完全にイ◯ル・ジョーですよね、これww







*総評
正直ほぼ不満だらけの評価になりましたが、
1つのゲームとしては悪くはなかったです。
ただ、問題はこれがゴッドイーターシリーズのナンバリングタイトルだったという点で、
わたしが評価を下げてしまったのもそれが要因です。
これが外伝だったら許容範囲だったかなと感じる場面が多々ありました。
内容はそこまで悪いわけではないのですが、
過度に期待しすぎるとちょっと期待はずれに感じてしまう可能性は否定できません。
ゴッドイーターシリーズが好きで、やってみたいひとはあまり期待しすぎずに遊べばじゅうぶん楽しめるかな…と。
また、ナンバリングタイトルなので、本当は無印からやってほしいところではありますが、
過去作からの繋がりはあまりないので、シリーズを初めて遊ぶ方のほうが、もしかするとより楽しめるんじゃないかなと思います。
ただ、シリーズファンのわたしの意見からすると、


もっとキャラクターを大事にしてほしい。


これが一番ですね。
ハンティングアクションゲームと言いつつも、モンハンとゴッドイーターがきちんと住み分けされた理由は、
モンハンはアクション重視で、
ゴッドイーターはストーリーとキャラクター重視のゲームだったからではないでしょうか。
ゴッドイーターシリーズの良いところは、魅力的なキャラクターとストーリーです。
だからこそ、過去作の主人公たちが紡いできた物語、仲間たちと頑張って世界を救った結果が、ゴッドイーター3で意味を成しているのかどうか…という部分が曖昧に濁されている点は、ちょっとガッカリしました。
今後はぜひ、今作で時間を経過をさせた理由に、もう少し納得のできる説明をしていってもらいたいと思います。
中途半端にソーマに触れたうえに、2RB以降、なにが起きたのかわからないまま放置することはさすがにないとは思うので、
DLCや次回作には期待していきたいと思います。

ゴッドイーターシリーズのファンだからこそ、熱く語ってしまいましたが、これがわたしの正直なきもちでした。
純粋に楽しんでいるひとにとっては水をさすような感想ではありますが、
大好きだからこそ、ただ褒めるだけの感想でお茶を濁したくなかった…
ということを強く言っておきます。
さてさて、それでは以上!
ゴッドイーター3の感想でした!






おわり。