もってけ!ずしおうまる

モンハンが大好きな、へっぽこ大剣ハンターZushiの狩猟記録。他ゲー、アニメ、音楽、仕事の愚痴。持続性のない記事が多めです。

ドラクエビルダー2 クリア後感想

ども!
ずしおうまるです!
みなさま、そろそろ待ちに待った約束されし神ゲーをクリアした頃ではないでしょうか。
そう…
ドラゴンクエスト ビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽ島
ようやくわたしもストーリーをクリアすることができましたので感想を書かせていただきたいなぁと思います。
わたしのぶっちゃけ記事はわりと不満みたいなものが多めになっちゃうのですが、
ビルダーズ2に関しては良い点が多く、かなり高評価できるゲームでした。
ひとまず、ドラクエビルダーズ2をクリアしてみての感想をまとめていきたいと思います。
ネタバレも含むかと思いますので、未クリアの方は見ないことをオススメします。
では以下より↓








☆ビルダーズ2の良いところ

*前作の不満点がほぼ改善されている
前作ドラクエビルダーズはドラクエ1の世界観の作り込みが素晴らしく、ドラクエ1の世界を冒険できる…というだけでも、かなりの高評価をつけたくなる作品でしたが、システム周りはやや評価を落としてしまう印象でした。
たとえば前作の不満点いくつかあげると…


・村人をパーティーにいれると、村人が崖から降りてこなかったり迷子になってしまい、結局ひとりで戦ったほうが早い。
・武器や防具が壊れる。
・ルーラの概念がなくいちいちキメラの翼を使用しないとワープができない。
・ダッシュができない。
・作業台でものを作るときに個数を指定してつくれない。
・もったものの向きを変えることができない。
・一人称視点がないため、細かい部分の作業がしにくい。
・高所に水場をつくることができない。
・高さがある建物をつくれない。
・マルチプレイで遊ぶことが出来ない。


…といくつかあげてみましたが、まだまだ多くの不満点があったと思います。
しかし。
少なくともいま上であげたいくつかの不満点は、ビルダーズ2ですべて改善されています!!
これは本当に開発者の方々の努力の賜物だと思います。
ユーザーの意見に耳を傾け、より遊びやすいように改良してくれたのでしょう。
前作のビルダーズを楽しめたひとならば、ビルダーズ2はより快適に遊べるようになっているので、確実にど ハマりすること間違いなしです。





*ストーリーが熱い
やはりビルダーズの良いところは何と言ってもストーリー。
とはいえ、正直、前半〜中盤はストーリーといっても、おつかいのようなものばかりなので、どちらかというと建築と世界観を楽しみつつ、ビルドの基本を学ぶような作りになっています。
一気に熱くなるのは後半からです。
今作は主人公の相棒シドーが登場します。

シドーは物作りをする力はないのですが、戦闘が得意なので戦いにおいては常にお世話になるキャラクターであり、
主人公と共に冒険する大切な仲間です。
とはいえ、ナンバリングタイトルのファンならわかると思いますが、ドラクエ2で登場するシドーといえば、
ハーゴンによって呼び出された破壊神。
ドラクエ2のラスボスとして勇者たちのまえに立ちはだかった恐ろしいモンスターでしたが、
ビルダーズ2の世界のシドーは…?
という疑問が頭の中によぎりますよね。
物語が進むにつれ、主人公とシドーの仲はどんどん深まっていき、良き親友・相棒となるのですが、それに伴うような形で、
シドーの正体、
主人公の記憶と食い違う世界、
いにしえのビルダー、
ハーゴンの企み、

など、伏せられてきた謎が徐々に明かされていきます。
そこから畳み掛けるような、演出、展開、音楽が本当に素晴らしく、主人公とシドーの絆にグッとくること間違いなしです。
そして、主人公がある島で出会う魔物たちの言葉にも感動させられました。
ずっと魔物たちは人間の敵でしたが、
その島で主人公と魔物たちは心を通わせ、友だちになるのです。
そして魔物たちは主人公に言うのです、
破壊と創造は相容れない…そうではなくて、
破壊と創造はトモダチ
なのだと…。
これがビルダーズ2の全てというか、根本にあるものであり、
この言葉を人間から教えられるのではなく、敵側だった魔物たちから教えられるというのも素晴らしい演出でしたね。
後半の物語、そしてキャラの言葉にはかなり、グッとさせられました。






*仲間モンスターがかわいい
今作ではそざい島という、ビルドに使う素材をとることに特化した島があるのですが、
そこではなんと!モンスターを仲間にして、自分の島につれて帰ることができます。
とはいえすべてのモンスターを仲間にできるわけではないのですが、
おなじみのスライムホイミスライムキラーパンサーなど、歴代人気モンスターを仲間にすることができます。
モンスターはパーティーにいれて連れ歩くことができるのですが、
それだけではなく、モンスターの力を借りることができます。
たとえば、スライムならば、背中に乗ることによって二段ジャンプができるようになったり、高所から落下してもダメージを受けなかったり、
キラーパンサーなら背中に乗ると高速で移動が出来たり、
キメラにつかまることで空を飛んで簡単に高所に行けたりと、
仲間モンスターたちの力が本当に心強い。
それだけには止まらず、モンスターたちはからっぽ島にいるときは、それぞれ得意なことを生かして島に貢献してくれます。
キメラは料理が得意なので厨房があれば料理を作ってくれたり、
キラーマシンは畑の野菜を収穫してくれたりと、島に連れ帰っても住民のように活動してくれるので、仲間モンスター集めが本当に楽しいです。
なにより、かわいいので人間そっちのけで島に連れ帰ってしまっている現状ですw





*村人たちがイキイキしている。
今作はとにかく村人が生きています。
前作も生きてはいたけれど、それ以上ですね。
朝はトイレに向かい、朝食をとったあとは、
畑を耕したり、調理が得意な子は調理場へいき料理を作り、商人は道具を売ったり、兵士は島をおそうモンスターと戦います。
夕方は仕事を終え、順番にシャワーを浴びて、夜はバーでお酒を飲んだり、プールに入って泳いだり、自室でのんびりしたり、思いおもいの時間を過ごします。
とにかく起きてから眠るまで、村人たちは村の中で生活し、ビルダーをサポートしてくれます。
これが本当に素晴らしかったですね。
前作は世界にビルダーは主人公ひとりしかいなかったため、すべてをビルダーがやってあげなければならかったし、村人たちの村というよりはビルダーのための拠点といった感じで、生きている村には感じられませんでした。
しかし今作はビルダーが作ったものを住民が使ってくれたり、畑仕事を手伝ってくれたり、
素材と設計図さえあれば村人たちが建築を手伝ってくれたりもします。
村人たちもビルダーとなって、物作りを手伝ってくれるのが本当に革新的だったと思います。





*マルチプレイが楽しい!
前作ではマルチプレイは非対応だったので、マインクラフトのようにフレンドとわいわい遊ぶことができず非常に残念でしたが、
今作からはマルチプレイ対応となり、
同機種のゲーム機を準備すれば、最大4人までの友達とマルチプレイが可能となりました。
基本的にホストを1人決めて、そのひとのからっぽ島に招いたり招かれたりするようなかたちになります。
仲間とつくったものは、仲間が島から退出しても、ホストのからっぽ島に残るようになっています。
ちなみにからっぽ島にもっていけるものは各ビルダーアイテムのみで、武器や防具、食事やブロックなどは持ち込むことができないので、
ホストの島やからっぽ島で調達することになります。
マインクラフトほど広いフィールドではないし、自由度は少なめかもしれませんが、
やはり仲間と物を作るのはおもしろいですね。
自分たちだけのオリジナルの島ができたりとやろうと思えばどこまでも出来るのが良いですね。
とはいえ、ホストの島で作ったものは自分の島に反映されるわけではないので、
どうしてもホストの島のみを開拓していくかたちになってしまいます。






*ビルダー百景で色々な建築を知ることができる。
今作ではそざい島で、前作をプレイした方々の渾身の作品、ビルダー百景を見ることができます。
ビルダー百景は開発の方たちが選んだよりすぐりの建造物ばかりです。
ビルダーズにおいて大切なことは、見て真似することからはじまると思うんですよね。
たとえば、マイクラやビルダーズをやったことがない初心者にいきなり屋根つきの家をつくれといっても、なかなか難しいのではないでしょうか。
わたし自身、前作では屋根のある建造物をつくったことは一度もなく、
ビルダー百景や、動画や画像などを参考に建物をつくりました。
やはり他人の作品に触れることはかなり大切だと思います。
特に、今作はビルダーペンシルというアイテムがあり、なんとそれを使うと、ビルダー百景の建物の設計図を手に入れることができます。
つまりビルダー百景で気に入った建物をペンシルで設計図に起こして、自分のからっぽ島に持ち帰ることができるんですよね。
そんなのまるパクリ…と思うかもしれませんが、設計図をもとにパクった建物を建築していくうちに、屋根の作り方、装飾品の置く位置、壁や床の配色などを学ぶことができます。
作り方がわかれば自分のオリジナルの建物を建ててみたいという意欲にも繋がるので、かなり良いシステムだなあと思います。






☆ビルダーズ2の悪いところ
*進行不能なバグが多い
これはアップデートなどで改善されていくことだと思うのですが、けっこう細かいバグが多いです。
わりと進行不能なものも多くネットでもかなり話題になっていました。
わたしもクリアまでに3つバグに当たりました。
いちおう参考までにその3つのバグを挙げておきます。

・あるキャラクターの存在そのものがいなくなり、ストーリーに関係がある重要キャラだったため進行できなくなる。
・上記のバグがあった為、オートセーブからやり直したものの、ちょうどマントを使って滑空していた為、スタートした瞬間、シドーが空中に浮いたままに…。
もちろん拠点に戻っても浮いたまま。
・へんげの杖を使ったものの、シドーのみへんげせず、エラーが表示され強制終了。


ちなみにこれぜんぶムーンブルクで起きたバグです。
さすがにこのバグに連続で当たったときは、イラッとしてしまいましたが、あまりにもストーリーが良かったのと、前作を改良したシステム面が素晴らしかったので、すべて帳消しになりましたw
バグをやらかした身として言えることは、
とにかくこまめにセーブをとることが大事です。
オートセーブもありますが、運悪くオートセーブポイントで滑空していた場合はシドーが浮遊したままになるため、まずはセーブをとること。
あとはなるべく寄り道をせず、キャラクターに頼まれたことは1つずつ確実にこなすこと。
ストーリーに関係ない場所を先走って探索したりしないようにすること。
キャラクターがいなくなったら慌てず、まずは再起動。
ひとまずこれらを意識するだけでだいぶバグの遭遇率が減るかもしれません。
バグといえどアプデで修正できる時代でほんとうにありがたいですね。
これだけ多くのバグがあっても、なんとなく許せてしまうのは、ビルダーズ2が完成度の高いゲームだからだと思います。
クソゲーなうえにバグだらけだったら、たぶんここまで高い評価を得られることはなかったでしょう。





*ストーリーがやや長すぎる。
先程ストーリーが良いといいましたが、それは終盤の話で、序盤〜中盤はとにかく長いです。
一章ごとに村人からいくつもお題があり、それをクリアしていかなければならないうえに、
からっぽ島にも開拓のお題があり、それもストーリーの一部に組み込まれているので、さらに長くかんじます。
ストーリーは長い長いチュートリアルといった感じで、住民にあれを作ってこれを作ってとお願いされて、言われるがまま作っていくようなかたちになっています。
前作を未経験だったり、マインクラフトなどをやったことがない初心者には非常にわかりやすい作りになっており、
その点は評価したいところですが、少し長すぎたかな?と思います。
作ってといっても四角い部屋にドアをつけて指定されたものをおけば、だいたいお願いされた部屋ができてしまうんですけどね。
それよりも個人的には建築講座みたいなものが学べるようなシステムだったらよかったのにと思います。
和風の建物の作り方とか、屋根の置き方とか、水の上手な使い方とか、バランスを意識した建築とか、
建築のノウハウみたいなチュートリアルが欲しかった
です。
それだと自由度は狭まってしまうから難しいかもしれませんが、マイクラと違って、かなり親切に初心者を意識したつくりになっているため、そういったものをやってもいいんじゃないかなと思います。
ためになる建築が学べるなら多少ストーリーが長くてもやりたいなと思いますし…。
ただ、終盤のストーリーは本当に、素晴らしい!の一言なので、この不満も贅沢な不満ですが…w






*マルチプレイができるまでが長い
今作はマルチプレイができるのですが、それまでの道のりがけっこう長めです。
とはいえ一章クリア後なのでマルチができるまで8時間くらいかな?
これでもまだ優しい方かもしれませんが…
もしもストーリークリア後だったらマルチをする前に挫折するひとが続出したのではw
個人的にはビルダーズはストーリーが良いゲームなので、ストーリーはそのままで良いのですが、建築をすぐに楽しみたいかたもいると思うので、マルチでのフリービルドはすぐにできるようにしてくれるとありがたいかなと思いました。
…なぜなら、ストーリーをクリアしていかないと武器やハンマーが強化できなかったり、からっぽ島の開拓地が解放されなかったり…と、
結局からっぽ島を自由に心置きなく開拓できるようになるのは、やっぱりストーリークリア後なんですよね。
個人的にはストーリーモード&フリービルドモードを最初から選べるようにして、
ストーリーをやりたいひとはストーリーを(もちろんクリア後特典などもつける)
ビルドモードをやりたいひとはフリービルド+そざい島を自由に探索できたらなおよかったかなと思います。
また、フリービルドの舞台がストーリーに絡んでしまったために、ストーリーの進行の都合で一時的にからっぽ島に帰れなくなってしまった点もちょっと残念ですね。
ストーリーとフリービルドがわかれていればこういうこととは無縁だと思います。
もしくはマイクラのようにポンと世界に投げ出して、その世界の中にストーリーがあって、
ストーリーを進めるもよし、建築するもより、色んな村をまわってもよし、動物を集めるもよし…とある程度ユーザーにゆだねるのもアリなんじゃないかなと思います。
とりあえず今回はストーリーとフリービルドの舞台を一緒くたにしてしまった点がややあそびにくかったように感じます。






と、こんな感じでビルダーズ2の良い点、悪い点を少しずつあげていきましたがいかがでしたでしょうか。
正直言って、今作は本当に前作の完全上位版なので、前作をたのしめたひとはほぼ確実に楽しめる作品になっていると思います。
ここまで前作の不満点をひとつずつ丁寧に潰してくれているゲームは、最近ではなかなかないように感じます。
もちろん、進行不能バグといった不満点もありましたし、これだけバグが多いとさすがに萎える気持ちもわかります。
事実、わたしもバグに当たりまくったときは少し萎えましたw
けれども、クリアした瞬間、もうそんなバグはどうでも良くなって、
プレイして良かったという満足感に満たされる…そんな素敵なゲームでした。
バグについては開発者の方々も一生懸命対処してくださるそうなので、アプデで少しずつ修正されていくでしょう。
今回、無理やり悪い点を挙げていきましたが、前作から改善してくれた部分があまりにも多く、悪い点も霞んでしまうほどでした。
とにかく作り手側のナンバリングタイトルに対する愛とリスペクトが感じられる、素晴らしい作品でした。
このシリーズは新しいドラクエシリーズの原動力になってくれる大事なソフトだと思うので、今後も大切に育てていってほしいと思います。
次回作は、ドラクエ3の舞台になるのでしょうか。
ビルダーズシリーズのファンはいまからソワソワしていると思います。
わたしも今からたのしみです。
次回作、3の世界でもビルダーが大活躍することを祈って…ドラゴンクエストビルダーズ2の感想を締めくくりたいと思います。




おわり。