もってけ!ずしおうまる

モンハンが大好きな、へっぽこ大剣ハンターZushiの狩猟記録。他ゲー、アニメ、音楽、仕事の愚痴。持続性のない記事が多めです。

歪んだ視点から見たラブライブ !サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow

ども!
ずしおうまるです。
さてさて、ついにAqoursの輝きの物語のはじまりであり、終わりの物語が全国のロードショーで1月4日からスタートしました。
ラブライブ !サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow
わたしも公開初日から計3回ほど劇場版を観てきました。
先に劇場版を観て、どうだったか?
というと、率直に言って、
観てよかった!想像以上に素晴らしかったというのがわたし個人の思いです。
じつは映画を観る前の予告編を見たときはイタリアが舞台ということで、少々ガッカリしていました。
なぜかというと、わたしはどちらかといえばAqoursのホームである沼津周辺で、千歌たちの活躍を描いてほしかったのです。
しかし、見終わってみると、イタリアに行ったことも千歌たちにとっては糧となり、意味のあったことだったのだ…と納得できる内容でした。
正直ここまでうまくまとめてくるとは思ってなかったので想定外でしたね。
さてさて、細かいことは以下より色々と書いていきます。
キャラ考察を中心とした歪んだ考察というか感想なので、個人の主観は必要ないという方、
とにかく映画のくわしいネタバレが見たいという方には不向きな記事
かと思われます。
全速前進でUターンしてください!
ちなみに一応言っておきますが、
Zushiは曜推しヨハネ推しです。
かなり偏った視点になる可能性があるので、そういうのは嫌だなと感じる方は見ない方がよろしいかと思います。
では、以下より感想となります↓











*沼津への感謝が伝わる風景。
ラブライブ!サンシャイン!!といえば、語らなければならないのが沼津!
わたしも何度か沼津を訪れているのでわかるのですが、劇場版でもしっかりと沼津の町が描かれていたのが本当に素晴らしかった。
特に冒頭での歌のシーンで出てきた商店街とラブライブ !サンシャイン!!を応援してくださっているお店が出てきたときは、おもわず感動してしまいました。
今回の劇場版はイタリア編だと思っていたのですが、
想像していた以上にAqoursメンバーが愛する沼津の街並みが登場します。
Aqoursといえば沼津、沼津といえばAqoursといっても過言ではないくらい、この2つは密接に関係しており、
応援してくださっている地元の方への感謝のようなものを感じました。
沼津に行ったことがないひとも、沼津に行ったことがあるひとも、劇場版をみたらおもわず沼津に行きたくなるような…それほど町並みが丁寧に描かれていました。
ラブライブをきっかけに沼津を知り、沼津という町の良さに気づく。
ラブライブ は地域発展をになう素晴らしいアニメだと再確認することができました。









*千歌たちはなぜAqoursを解散しなかったのか?
映画がはじまってすぐに、果南、鞠莉、ダイヤの3年生組が卒業したあと、千歌たちは6人で新生Aqoursとしてスタートを切ったことが明かされます。
9人から6人になった千歌たちですが、
6人で活動をはじめてすぐに、3年生の存在の大きさに気づき、壁にぶつかります。
では、そもそもなぜ3年生が卒業した時点で、千歌たちはμ’sのようにAqoursを解散しなかったのか?という疑問がある方もいると思いますが、それは廃校問題が大きく関わっているのだと思います。
μ’sはこの9人だからこそμ’sである…という答えを出したと共に、
音乃木坂学院の廃校を阻止できたため、たとえ解散しても、学校の歴史と共に、ラブライブで優勝を果たした伝説の9人のスクールアイドルとしてその名を刻んでいくことができました。
一方Aqoursも、ラブライブで優勝を果たすことができたわけですが、残念ながら浦ノ星女学院は統廃合することが決定してしまいました。
千歌たちは学校が無くなってしまったからこそ、なおさらAqoursを終わらせたくなかったのではないかと思います。
Aqoursをつづけ残していくことが浦ノ星女学院を残すことに繋がる…だからこそ千歌たちは解散を選ばなかったのかな、と。
そもそも千歌は、一緒に輝けるならば誰が入ってもいいし、たとえ何人になってもAqoursはAqoursという考え方をもっている子なので、解散を選ぶつもりがないのは明白だったと思います。
9人であることの大切さを尊重したμ’sと、
ずっとその名を残していくことを決意したAqours、
どちらがどう、というわけではなく、穂乃果たちと千歌たちのグループに対する考え方の違いと廃校問題が絡み合った結果、μ’sとAqoursそれぞれの決断に行き着いたのかな、と思いました。







*小原鞠莉と黒澤ルビィ
さて、今回の劇場版では、
新しい場所へと旅立つ3年生側と、
残された千歌たち6人側の物語が進んでいくのですが、
各視点の主人公を決めるとしたら、
3年生側の主人公は小原鞠莉
残された側の主人公は黒澤ルビィ
だったのではないか…と感じました。
映画について語る前に鞠莉とルビィ、彼女たちについて個人的主観ですが話していきたいと思います。
まず、小原鞠莉と黒澤ルビィというキャラクターは、ファンの方には申し訳ないですが、他メンバーに比べてファンの獲得率がやや低めだと感じています。(あくまでわたし個人の主観ですが…)
しかし、鞠莉とルビィというキャラクターが他のメンバーと比べて魅力がないのか…というと決してそうではなく、
むしろ、鞠莉とルビィは他メンバー以上に秘めたものを1期、2期から持っていたキャラクターでした。
鞠莉は、
果南やダイヤと過ごした大切な日々を取り戻すために、わざわざ浦女の理事長に就任したり、
千歌と梨子との関係で思い悩む曜に、素直になれずに2年間も無駄にした自分のようになってほしくない、と背中を押したり、
廃校問題では理事長としての立場とAqoursメンバーとしての立場の板挟みで、相当つらい思いをしたはずなのに、後輩の前では決して涙を見せませんでした。
ルビィは、
姉想いの優しい子で、ほんとうは大好きだったはずのスクールアイドルも、お姉ちゃんが嫌いなものは好きになれない、と遠ざけようとしたり、
卒業していなくなってしまう姉と共にラブライブに出場したいと、誰よりも強い意志をもっており、姉を心配させまいと、劇中で誰よりも成長したキャラクターでした。
鞠莉とルビィの内面は劇中でも特に丁寧に描かれており、その秘めたポテンシャルはそうとうなものだとわたしは思っています。







*小原鞠莉と黒澤ルビィの強すぎた「個性」
では、鞠莉とルビィは内面において、相当高いポテンシャルを秘めていたにもかかわらず、どうして人気キャラクターとして結果に繋がらなかったのか?
それは決してキャラクターに魅力がないわけではなく、ましてや声優さんがどうのこうのということではありません。
キャラクターとして強すぎた個性が問題なのかな、と思いました。
鞠莉の独特のしゃべり方と妙なテンションは、やはり好き嫌いがわかれるところでしょうし、
ルビィのおくびょうですぐに泣きだしてしまう部分は狙いすぎとも取れてしまいます。

ふたりの外っつらだけを薄っぺらく評価すると、どうしても鞠莉とルビィは他のメンバーと比べて、独特すぎる個性が邪魔をしてしまいます。
個性というのはうまく働けば大きな武器になりますが、うまく働かなかった場合はどうしても不利になってしまうのではないかと思います。
逆に個性が成功したキャラクターが津島善子です。
善子も厨二病の痛々しいキャラで、そのままではひとを選ぶキャラクターになっていたかもしれません。
しかし、Aqoursメンバーはわりと真面目なキャラクターが多くボケられるメンバーがほとんど不在です。
そんな中、善子は場の空気をなごませられるAqours唯一のボケ担当としてオイシイところを全て持っていけてしまった…。
これこそが、個性がうまく働いたパターンだと思います。
おなじ個性的なキャラクターでも善子は人気キャラクターですが、
うまく個性が働かなかった鞠莉とルビィはやや他メンバーに比べて、その個性が邪魔になり、不利な立場にいたのではないか
と考えています。
しかしながら、劇場版でこれだけ鞠莉とルビィにスポットライトを当てることができた理由は、
人気投票で下位にいるキャラクターに花をもたせる…ということも少なからずあったのかもしれませんが、
もともと2人はAqoursに対する並々ならぬ情熱を他メンバー以上に、もっているキャラクターだった為、スポットライトが当たるべくして当たったのではないかと考えています。







*鞠莉とルビィは芯が強いキャラクター
たとえば、各学年でAqoursに対する想いが強いメンバーを1人ずつあげるとしたら誰なのか…と考えたときにパッと浮かぶのは…。
わたしの場合は、2年生は千歌1年生はルビィ3年生は鞠莉です。
物語の主人公である千歌はひとまず置いておいて、まずは鞠莉から説明していきます。
なぜ鞠莉がAqoursに対する想いが強いと思ったのか…その理由は、
果南とダイヤは鞠莉のためとはいえ一度はAqoursを終わりにするという決意を固めていました。
しかし、鞠莉は果南とダイヤに拒絶されても、決して諦めませんでした。
海外留学をわざわざ取りやめ、浦女に戻り理事長にまで就任したその情熱。
それは2人と過ごした日々が鞠莉にとって、とてもとても大切で、なんとしてでも再び取り戻したかったからでしょう。
劇場版で明かされましたが母親の反対を押し切って、浦女に戻った描写もありました。
その並々ならぬ熱意と、喧嘩別れした友達と再会する勇気はそうとうな覚悟がなければできません。
その情熱は劇場版にも繋がっており、
スクールアイドルはくだらなくなんかない!
という言葉にすべてが集約されていました。
果南とダイヤとの出会い、
千歌たちとの出会い、
学校が廃校になってしまったこと、
ラブライブで優勝したこと、
ぜんぶひっくるめて1つも無駄なことはなく、すべてがいまの鞠莉を形作っているのだと、千歌たちのまえで証明・体現してくれるキャラクターが鞠莉なのです。
この3年生組の情熱が、残された6人と共にあること、そしてこの先も無くならず残っていく。
3年生と過ごした日々、そしてAqoursへの想い、無くなった学校も含めて、そのすべてが千歌たちに残りその胸に灯った炎は決して消えることはない。
3年生組の中で、だれよりもAqoursを復活させることにこだわり続けた鞠莉だからこそ、千歌たちに想いを伝える役割を担えたのだと、わたしは思います。
そして、ルビィ。
ルビィも1年生組の中で一番Aqoursを大切にしていたキャラクターだと思います。
特にルビィは黒澤ダイヤという偉大な姉の存在が大きく、いつもダイヤがルビィの先を歩き、ルビィが躓けば手をさしのべてくれる。
ルビィを優しく守ってくれる存在がダイヤでした。
しかし2期の函館編で、ダイヤの卒業を目前に控え、ルビィはAqoursで活動していく意味を失いかけてしまいます。
しかし、ライバルSaint Snowの理亞との関わり、親友の花丸と善子の支えもあり、
姉の背中を追いかけるのではなく、自分のために自分の意志でスクールアイドルをつづけることを決意するこです。
この決意もまた劇場版に繋がっていきます。
千歌たち残された側は6人になって否が応でも3年生の存在の大きさを実感しました。
しかし、イタリア編で3年生組のAqoursに対する想いと、
一緒にいなくても心はずっとそばにいるという想いをルビィたちは正しく受け取りました。
ダイヤの言葉で、
ルビィはもうなんでもできるのですわ!
なんでも!

という台詞があるのですが、
これは函館編での成長から、今度はダイヤの手を離れ、ルビィが自分の足で歩けるようになったからこそ出た言葉だと思います。
ずっと姉の背中を、3年生の背中を追いかけていたAqoursですが、そうではなく、
自分たちだけのAqoursを始める。
それは今までやってきたことを捨てて、新しく生まれ変わるのではなく、
Aqoursでみたもの、かんじたものすべてを胸に新しく歩んでいくということなんですね。
そしてその気づきを、Saint Snowの理亞につたえていく役割を担ったのがルビィです。
理亞は姉の卒業と共にひとりでスクールアイドルを続けることになりましたが、
不器用な理亞は新メンバーともうまくいかず、ひとりぼっちで悩んでいました。
そんな理亞の気持ちを正しく理解できたのはルビィただ1人であり、
なぜそれができたのかというと、
2期の函館編で理亞と深く関わったルビィだからこそ…というのもありますが、
Aqoursメンバーの中で、最も大きな成長を遂げたのがルビィだったからではないかと思います。
物語の主人公は千歌ですが、裏の主人公はルビィだと言っても過言ではないくらい、黒澤ルビィという存在は主役級の力をもったキャラクターだったと思います。
以上のことから、ルビィ、鞠莉が劇場版でここまで活躍できたのは、2人が各学年の鍵となるキャラクターだったからではないでしょうか。
ふたりの外側の部分だけ見ると個性が強すぎるメンバーですが、
内面は芯が強く、Aqoursというグループの中心人物になり得る魅力あるキャラクターだということが劇場版を観て、あらためて分かる作りになっていた
のが素晴らしかったです。






*Aqoursと共に成長したSaint Snow
まさか劇場版にまでSaint Snowが登場するとは思っていなかっただけに、登場したときはうれしかったです。
それだけ聖良と理亞が人気キャラクターになっているからだとは思いますが驚きでした。
3年生がいなくなり悩むAqoursと、同じ悩みを抱える理亞。
けれども理亞はAqours以上につらい思いをしていたかもしれません。
理亞は姉である聖良が卒業したことにより、ひとりぼっちになってしまったうえに、
新しいメンバーともなかなかうまくいかず。
なにより、函館で開催されたラブライブの予選で、理亞が失敗してしまったために、姉の聖良の悲願だったラブライブ 出場とAqoursと決勝で対決するという夢を、壊してしまいました。
理亞はずっと自分の失敗のせいで、姉の夢を叶えてあげることができなかったことを引きずりつづけ、姉と作り上げたSaint Snowの影を追いかけていました。
理亞が自分の失敗を嘆き、涙を流すシーンは見ているこっちまで胸が苦しくなり、劇場版で一番グっときたシーンでした。
しかし、ルビィをはじめとしたAqoursメンバーに背中を押され、叶えられなかった決勝での対決を実現させたことにより、理亞もまた、ひとまわり大きく成長していきます。
ルビィがダイヤの背中を追いかけていたように、理亞もまたずっと聖良の背中を追いかけていました。
しかし、姉と過ごした日々、作り上げた日々を糧に、今度は自分の力で新しいSaint Snowを作り上げていく。
それに理亞と一緒にわたしも気づけた瞬間、もうウルウルしてしまいました。
そしてSaint Snowの曲がとんでもなくカッコいい!!
衣装があみタイツ+看守さんみたいな感じで、エッチでやばかったです。
決勝でこの衣装を着るつもりだったのか姉様は…wと思うとクスリと笑ってしまうくらいエッチでしたね。
曲は間違いなくアタリ曲でした。
もはやSaint Snow曲にハズレなんてないですが…。
作画も美しく、ものすごく気合いを感じましたね。





*渡辺 月 と劇場版でも曜ソロな渡辺曜。
渡辺 月は劇場版ではじめて登場した渡辺 曜のいとこです。
浦ノ星の統合先の学校の生徒会長という設定で、父兄の反対で分校になってしまった浦女の曜たちを、影ながらサポートしていくことになります。
わたしは曜推しですが、渡辺月というキャラクターは必要か否か…と考えたときに正直な感想を言いますと、必要なかったかな?と思うのです。
渡辺曜というキャラクターはAqoursメンバーの中で屈指の人気を誇っています。
しかし、1期11話以降目立った活躍がほとんどないのも事実。
いちおう1期11話で2年生組の溝がなくなったかのように描かれました。
そのため、2期では千歌、梨子、曜の描写が丁寧になるのかと期待されたものの、あいかわらず千歌と梨子のふたりだけの描写が多い…。
曜と千歌、梨子と曜の描写はなにかのついでに入れとくか的な軽いかんじで、チャチャっと描かれてしまいました。
そこが非常に残念でしこりのようなものが残りましたが、さすがに劇場版でもう少し2年生トリオについてなにか描かれるかなと思いきや、それもナシでした。
劇場版は鞠莉を中心とした3年生、ルビィを中心とした1年生、そして支えあう千歌と梨子、善子にツッコミをいれる花丸と梨子、そしてあぶれた渡辺曜…
おそらく劇場版を描く中で、一番扱いに困ったのが曜という存在なのかな…と。
千歌と梨子の描写を丁寧に描くと、どうしても曜があぶれてしまいますし、
かといって他キャラクターに絡ませようとしても、1年生と3年生は学年の絆があまりにも強すぎる。
しかし曜は人気キャラクターであり、曜に触れないわけにはいかない…
そこで登場したのが渡辺月です。
曜のいとこ の登場というだけで曜にスポットライトがあたり、ファンはとにかく興奮します。
そして性格も好みも曜にそっくりというだけで、ファンはとにかく嬉しくなります。
しかし、映画館を出て、ふと冷静に考えてみると、渡辺月の登場で曜の人間関係図にひとり人間が増えただけで、
実際に曜の心理描写が丁寧に描かれていたか?というと、首を傾げてしまいます。

特に、渡辺月が曜の気持ちを代弁して、
曜が梨子を尊敬している曜はAqoursのみんなが大好きで、曜の一部なんだ…というシーンがあります。
正直これは、渡辺月の口から伝えるべきことではなく、渡辺曜の口から聞きたかったのが推しとしての気持ちです。
曜はもともと我慢してしまう性格で思ったことをうまく口に出せない不器用な子ですが、
1期11話以降、少しずつ自分の気持ちを口に出すようになり、2期でも曜から、千歌と梨子にきちんと本心を伝えています(千歌と梨子からのレスポンスはかなり描写不足で、モヤモヤしましたが)
もちろん、推しとして曜の気持ちを知ることができてうれしいのですが、その反面、それを渡辺月が伝えてしまうのはちょっとどうかと思いました。
渡辺月が登場したことで、曜に間接的に触れることになり、あたかも曜にスポットライトが当たったかのような錯覚に陥ってしまいますが、
実際のところ渡辺月は渡辺曜のためにあてがわれたキャラクターで、しかもやや曜を食ってしまっているのがまた微妙なところでしょう。

しかし、渡辺月のビジュアルの美しさと、Aqoursの成長とこれからを見届ける第3者視点のキャラクターという面では新鮮味があって、評価したいところではあります。
しかしながら、
劇場版でも曜がハブられ気味なのは、運営側の執念のようなものを感じました。
なぜ、1年生、3年生はきちんとトリオとして描写できるのに、2年生組は曜そっちのけで千歌と梨子の描写ばかり執拗に描きつづけるのか…。
ファンからも色々な声があったはずだとは思いますが、第3者キャラクターをあてがってまでハブくとは…ここまでくるとあっぱれです。
そして、ラブライブ !サンシャイン!!永遠の謎として残りつづけることでしょう…。






*ひたすらに食べつづける花丸
先程、渡辺曜が渡辺月にやや食われ気味、劇場版でも千歌と梨子にハブられ気味と言いましたが、国木田花丸もなかなかどうしてかわいそうな扱いだな…と。
1期4話で親友のルビィを想う心優しい文学少女として描かれていた花丸は、いったいどこへ行ってしまったのでしょうか。
2期ではなぜかくいしんぼうキャラに変貌し、善子をいじりたおすだけのキャラと化してしまいました。
函館編でも思い悩むルビィに親友として声をかけるのかと思いきや、ルビィの異変に気付くどころか永遠に食べ物を食べつづけるだけという謎のキャラになってしまいました。
これはさすがに劇場版ではある程度救済が入るだろうと思いきや、またもや食ってるだけ……。
たしかに食べものを口いっぱいに頬張っている花丸はとてつもなく愛らしいのですが、キャラクターとしての掘り下げが1期4話以降、ほぼないのはあまりにもひどいような…?
また善子いじりも、いじりというかいじめっこみたいな感じに徐々に変化していったのもややマイナスでしたね。
仲が良いからこそできるいじりなのは理解できるんですが、1期のマイルドないじり方からちょっと意地悪ないじりに変化してしまったように感じるのが残念。
花丸は劇場版でもう少し、性格を元の文学少女よりにもどして、物語に絡んでいくような役割を与えてもよかったように感じました。







*第4回センター総選挙
そして花丸といえば第4回 センター総選挙でも1位最有力候補キャラクターですね。
ツイッターでは、花丸の声優、高槻かなこさんが、1位をとりたい!とハッキリ決意表明をしたことで、花丸を1位にしてあげようという空気が流れ、
その流れにつづくように善子の声優、小林愛香さんもヨハネを1位に!と宣言しました。
その宣言でさらに花丸と善子の一騎打ちか!?と大いに盛り上がりました。
しかし、わたしはふたりの決意表明をあまり快く思っていませんでした。
なぜなら、どの声優さんも自分が声をあてている以上、自分のキャラクターの順位を気にするなと言っても気にしてしまうのは当然で、
どうせ総選挙をやるからにはみんな1位になりたいと思います。
とはいえ、あくまで主役は声優ではなくアニメキャラクター。
たとえば、声優のセンター総選挙なら声優が前面に出てもなにも感じませんが、
キャラクターのセンター総選挙に声優が出て行く必要があるのか?と考えるとちょっと違うような気がします。
そういった認識の違いから、何人かの声優さんは、何位になってもがんばりますとだけ宣言したり、沈黙を貫いているのかな、と。
それが正しいわけではないと思いますが、模範解答かなと思いました。
もちろん、1位をとりたい気持ちをファンに伝えることは大事ですし、その熱意にキャラクターへの愛も感じました。
けれど、
一部の声優さんは総選挙について触れていて、
一部の声優さんはまったく触れていない、
という状況では、声を上げた声優さんのキャラクターに票が多く入るのは当然です。
それならば黙っていないで、票を入れください…と呼びかければいいじゃないか!黙っているくせに票がほしいなんておかしい!と思うかもしれません。
けれど、そんな単純な話ではなく、上記にも書いたように、
キャラクターのセンターを決める総選挙で、声優が票を入れて!と呼びかけるのは違うとおもっていたり、
自分のキャラクターはすでにセンター曲があるし遠慮しようかなとおもっていたり、
もうすでに一位をとってるし声をあげにくいとおもって、あえて黙っている可能性もあるのです。
声をあげた声優さんが悪いとか、正しいとか、
沈黙を貫いている声優さんが悪いとか、正しいと言うよりも、
決意表明するなら、運営側がきちんと全員にさせる、しないなら全員にさせないように、
しっかり管理すればよかったのではないかと思います。

総選挙は全員に可能性があってしかるべきなので、同じ土俵での勝負になるようにしてほしかったです。
正直いまの言ったもん勝ちの出来レースみたいな雰囲気はちょっと嫌だなと思ってしまうのです。








*劇場版を見たうえでのセンター総選挙
が、しかし!!
映画本編でのあの花丸のあつかいをみた瞬間、高槻かなこさんが花丸を1位にしてあげたいと連呼していた気持ちが痛いほどわかりました。
ただただ、ひたすらに食い続け善子にツッコミを入れつづけるだけの花丸。
そして映画劇中歌ではセンター曲が1つもない。

この現状を理解した瞬間、高槻かなこさんが声を上げたのも致し方ないのかもしれないと思いました。
だってあまりにも花丸がかわいそうです。
今回、わたしの予想では花丸がかなり高い確率でセンターになると思っています。
それには理由がいくつかありますが、
・いち早く高槻かなこさんが花丸を1位にしたいとツイッターで発言しファンに拡散したこと。
・劇場版で鞠莉にセンター曲をあてがったことで実質センター曲がないのは花丸のみ。
・劇場版での花丸のあつかいの悪さにより、他キャラ推しからの同情票が入る可能性。

・もともと国木田花丸は人気キャラであり1期4話のイメージがかなり強く残っているためポテンシャルも高い。
以上の理由からほぼ90パーセント以上の確率で花丸が1位になると思っています。
逆に、ここまでお膳立てして1位がとれなかったら運営はなぜ、センター曲がない花丸に劇場版で曲をあげなかったのか?という話にもなりますし、
花丸をあまりにも蔑ろにしすぎている…
という声があがるのは間違いないので、おそらく4thは花丸が1位になるでしょう…
というか、ならせてあげてください!
一番最初に出た中間発表結果はこんなかんじでしたね。
1位 国木田 花丸
2位 津島 善子(ヨハネ)
3位 黒澤 ルビィ
4位 小原 鞠莉
5位 桜内 梨子
6位 黒澤 ダイヤ
7位 渡辺 曜
8位 高海 千歌
9位 松浦 果南

だいたい予想通りというか、まあ、こうでしょうねというかたちに収まってますね。
今までずっと上位にいたものの1位になれなかった花丸と善子は、妥当な位置ですし、
鞠莉、ルビィは劇場版での活躍でキャラクターの良さに気づいたひとたちが投票したので当然の位置。
梨子は最近人気急上昇の逢田梨香子さんが中のひとなのでまあ、この位置。
ダイヤも2期からだいぶ掘り下げられたキャラですがMy舞でセンターをもらっていますからね。
曜、果南はすでに1位をとり、千歌は主人公でセンター曲には恵まれていますし、この3人が伸びることはないでしょう。
たぶん、だいたい変動なくこのかたちをキープしていくような気がします。
1年生トリオをトップ3にして花丸のセンターを飾るようなかたちにすればそうとう盛り上がりそうなので、トップ3の動きはいまのままのほうなおもしろそうな感じがします。
4位以降はやや動きがありそうですが、多少の入れ替えくらいでしょう。






*総評
今回の総評はキャラクター考察がほとんどになってしまいましたw
結果的に劇場版はかなり評価できる作品だったと思います。
ルビィと鞠莉にスポットライトを当てたのもよかったし、
賛否がわれそうですがSaint Snowの登場も素晴らしかった。
ただ、描きたいものがたくさんあったのか、ややストーリーが走り気味、詰め込みすぎな感があったかな、と思いましたが、
これだけ色々な要素を詰め込んで物語を形にするのは相当難しかったでしょう。
批判があるかもしれませんが、3期をつくってじっくり描いても良いくらい凝縮された内容だったかもしれないと思いました。
新生Aqoursの葛藤編
イタリア編、
セイントスノウ編、
新生Aqoursのはじまり編
…と、大きくわけてもこれだけ詰め込んだわけですから大したものです。
結果的には見てよかったと思える作品で、内容も充実していたなと思いました。
Aqoursが見つけた輝きの、さらにその先にある虹を越えた物語。
迷っているひとはぜひ、一度は劇場に足を運んでみるのはいかがでしょうか。



おわり。