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もってけ!ずしおうまる

モンハンが大好きな、へっぽこ大剣ハンターZushiの狩猟記録。他ゲー、アニメ、音楽、仕事の愚痴。持続性のない記事が多めです。呟き少なめのツイッター→@zushi1216

宇多田ヒカルのにわかファンがアルバム「Fantôme」を聴いた感想

 

ども!
ずしおうまるです。
宇多田ヒカルさんの最新アルバム「Fantôme」みなさん聴きましたでしょうか。

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わたしは職場の仲間からアルバムを借りまして、聴きました!
アルバムを買ったんじゃないのかよーって感じですが、わたしは元々、宇多田ヒカルさんは好きですが、ファンというほど熱狂的ではないので、許してくださいw
シングルは、Traveling、SAKURAドロップス、光、くらいしかもっていないし、アルバムも1st、2nd、3rdまでしか買ってなくて、それ以降のアルバムはレンタルです。
つまり、かっこよく言えばライトファン、ださく言えばにわかファンです。
そんなにわかファンのわたしが、最新アルバム「Fantôme」を聴いてみました。
音楽的知識もないうえに、ファンとは言い難いわたしが、おこがましくも感想なんぞを書いているので不快に思う方もいらっしゃると思いますが、そこは生温かく見守ってくださいw

 


 

 

 

 

さて、今回のアルバムタイトル「Fantôme」は、幻想・気配という意味だそうです。
発売前から、亡き母、藤圭子さんへ捧げるアルバムとして作っていたそうなので、タイトルもそう考えるとピッタリだなあ、と思います。
しかし、そのせいでしょうか。
アルバム全体に漂う、ずしりと重い雰囲気、付き纏う死のにおい。
今までの宇多田ヒカルのアルバムは、煌びやかで明るい雰囲気の曲の裏に、ひっそりと陰鬱した曲が隠れていた印象でしたが、今回のアルバムはとにかく暗い。
シンプルなアレンジの曲が多く、静かに胸に響く。
宇多田ヒカルさんが、お母さんへ向けた曲なんだと思って聴くと、泣けてくる。
夜にひとりぼっちで聴くと切なくも優しい歌声に包まれる。
良い意味で今までのアルバムとは、まったく違うと思います。
職場仲間とも話したんですが、強いて言うのであれば3rdアルバムの「DEEP RIVER」が今までのアルバムの中で一番、今回のアルバムに近い雰囲気かもしれません。
また、アルバムのジャケットも、今までは、宇多田ヒカルの顔を正面からはっきり撮影しているものが多いですが、
今回は正面を見ているものの、顔がぼやけていて、はっきりとしないジャケット写真です。
これも、幻想・気配を意味するアルバムタイトルにちなんでいるのでしょうか。
1stアルバム「First Love」
 

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どのアルバムも、まっすぐ力強く正面を見据えているのが印象的ですね。
2ndは少々。荒ぶってますがw
アルバムタイトルに関しても、収録されている曲のタイトルから、アルバムタイトルをとっているのが通例でしたが、
今作は「Fantôme」というタイトルの曲はありません。
また、彼女の曲は英語のタイトルが多かったのですが、今作はすべて日本語タイトルの曲です。
これらもまた、今までと一味違う部分。
異質な雰囲気が漂うアルバムだと思います。
さて、それでは以下より感想いくぜ!↓

 

 

 

01. 道
アルバムの一曲目を飾るこの曲は、サントリー天然水のタイアップ曲です。
全体的に歌声が柔らかく、温かい。
アップテンポで進んでいき、このアルバムの中では一番透き通ったイメージの曲かもしれません。
しかし、歌詞はお母さんに向けられたもので、歌詞に出てくる「あなた」は間違いなく、藤圭子さんのことでしょう。
これ以降の曲の中にも度々「あなた」が登場してきます。
宇多田ヒカルさんの歩む道の道しるべになっているのはお母さんなのかな、と思います。
宇多田ヒカルの「これから」を感じさせる曲だと思いました。

人は皆生きてるんじゃなく 生かされている

 というフレーズがとても印象的でした。

 

 

 

02. 俺の彼女
宇多田ヒカルさんが「俺」視点の歌詞を書くのって珍しいんじゃないかと思います。
一応、「俺」視点と「私」視点で歌詞はわかれてますか。
俺と私の歌い分けの仕方も良いですね。
俺視点は低音でクールに歌いあげています。
「俺」の部分の歌い方が素敵…オレェの彼女は〜…みたいな。
レェの部分がたまらないんですよね…やー、表現力がなくて言葉では伝わらないかもw
私視点は、優しくて甘い声。でも切ない。
それにしても、歌詞が非常にリアル…こういう男女のカップルってけっこういるのでは。

カラダよりずっと奥に 招きたい

この歌詞がやばいですね…。
本当は心の内を曝け出したい、だけど曝けだせない・曝け出さない。
側からみれば順調にみえるのに、
心の内を曝けだせず悩んでいる女と、
それを知りながらいつか離れてくれないかと願う男。
現状を維持しながら、少しずつズレていくふたりの関係性。
ピアノの音がまるで雨みたいだな…と感じました。

 

 

 

03. 花束を君に
NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌。
アルバム発売前から、この曲がテレビで流れていて、すでに何度も耳にしているはずなのに、出だしからもう、泣けてくる。
イヤホンで聴くと、宇多田ヒカルがまるで耳元で優しく歌ってくれているような不思議な感覚になります。
後半にかけてのアレンジと歌い方の変化も素晴らしい。
2曲目の「俺の彼女」のピアノが雨みたい…と言いましたが、この曲は雨上がりのようなイメージです。
やー、この曲に関しては、「どんな言葉 並べても」表現できないです。
ぜひ、実際に聴いてほしい。 

 

 

 

04. 二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎
椎名林檎さんが参加していることで話題になっている曲です。
わたしは椎名林檎さんの大ファンですが、林檎さんが宇多田ヒカルさんのアルバムで歌うと聴いたときは、「…え?」と思ってしまいました。
いや、宇多田ヒカルさんの復帰してすぐの大切なアルバムですよ?
林檎節をガンガンだして、宇多田ヒカルさんのファンの方々に「林檎まじねーわ」と言われたらどうしよう…とドキドキしながら聴きました。
が、そんなことは杞憂に終わりました。
やはり宇多田ヒカルさんは、天才ですね。
まるで椎名林檎が、歌いそうな、作りそうな曲を見事に表現している…まじですごい。
曲のテーマはやっぱり「不倫」なんでしょうか。
椎名林檎さんといえば「不倫」だもんなあw
彼女の奔放さが故にw
大人の男女の恋愛…秘密とスリルと楽しさが入り混じっていますね。
前半は静かに始まり、後半になるにつれ音が壮大になり、二時間だけ会えるウキウキ感が増して行く感覚。
ふたりの声が美しく重なるところも痺れます。
宇多田ヒカルさんが女性視点、
椎名林檎さんが男性視点をそれぞれ歌っているのも良いですね。
PVは宇多田ヒカルさんと椎名林檎さんが百合百合キャッキャウフフしてるので、とても眼福です。
ぜひ、わたしも混ぜてほしいです(^p^)

 

 

05. 人魚
美しいハープの音が胸をくすぐる。
歌詞はアルバムの中でも少ない…けれど、シンプルがゆえに響く。
歌詞に出てくる、水面・人魚から読みとって「Letters」に出てくる海辺と繋がっているのでは…と考察していらっしゃる方がいて、宇多田ヒカルさんのファンの皆さんはすげー!と思いました。
たしか「Letters」はSAKURAドロップスのカップリング曲で、わたしも大好きでした。
「Letters」も、実はお母さんのことを歌った曲だとのことで、宇多田ヒカルさんの歌詞を考察している方のブログを読んで、今回はじめて知りました。

Lettersに出てくる海辺↓

悲しい知らせの 届かない海辺へ

この海辺に残されていたのは いつも置き手紙

人魚の歌詞冒頭↓

不思議とこの場所に来ると あなたに会えるような気がするの

2つの曲に出て来る場所が繋がっていると考えると、急に切なく聞こえますね。
宇多田ヒカルさんにとって、その場所はとても大切なんでしょう…おそらくは。
Lettersを聴いたことがない方はぜひ、聴いてみてください。
シングルコレクションに収録されています↓

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余談ですが、宇多田ヒカルさんのトリュビュートアルバムで、椎名林檎さんが「Letters」 をカバーしたこともあります。
こちらのアルバムです↓

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やっぱりオリジナルには敵いませんが、椎名林檎さんバージョンもわたしは好きです。
めっちゃいい曲なんですよ、Letters

 

 

 

06. ともだち with 小袋成彬
CDを貸してくれた職場仲間によりますと、この曲はレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、について歌った曲だそうです。
最初まったく気づかず、片想いの曲かなあ?と思っていました。
でも、同性を意識した曲だととらえて聴くと、

笑顔みれる 距離にいれる それだけでいい

友だちなら 側にいてもおかしくない

このフレーズがずしりと重く響きますね。
サビに行く前は、必死に気持ちを押さえつけている感が伝わってきますが、
サビで押さえつけていた想いが決壊しているのが切ない。
全体的に淡々と押し殺すように静かに歌いあげているけれど、

胸の内を明かせたなら いや それは無理

…という部分の「いや」の歌い方が自嘲気味で一瞬、感情が見えているかんじがして好きです。
歌詞に反して明るいメロディーだけれど、イントロ途中から入るギターが切ない雰囲気を感じさせる。

 

 

 

07. 真夏の通り雨
ピアノが本当に綺麗で、イントロを聴いただけで泣きたくなる。
日本テレビ「News Zero」のテーマ曲。
花束を君に、と同様にお母さんに向けられた曲なのでしょう。

教えて 正しいサヨナラの仕方を

このフレーズが胸を締め付ける。
会いたくても、もう二度と会えないひと。
1曲目の「道」を聴いたとき、彼女は新しい宇多田ヒカルの道を歩きはじめていると感じました。
母を亡くした悲しみを背負いながらも、未来をまっすぐ見据えているような。
でも、この曲を聴いていると、やっぱり悲しみは簡単に癒えるものではないのでしょう。
止まない雨の中で、まだ立ち尽くしたままなのかもしれません。
この曲の歌詞に「幻」と出てきます。
アルバムのタイトル「Fantôme」をいちばん表しているのは…この曲なのかも。

 

 

 

08. 荒野の狼
この曲はもう、聴いた瞬間に、ビビっと来ました。
Aメロのシンプルなドラム…
AメロとBメロのあいだで唸るベース…
そしてBメロから絡まり合うピアノ…
Bメロからサビにかけての盛り上がり。
アルバムの中でいちばん好きです。
一緒に聴いていた職場の仲間に、「これ好きだわ!」と言って、一周したあと、わざわざもう1回リピートしたほどです。
家に帰ってからも、気づけばこの曲ばかり再生していました。
冒頭からもう引き込まれます。
こういう人達と群れたくない、関係ない場所にいたい、傍観者でいたいと願っている。

誰だって同じ 帰る場所が欲しい

だけど 無いものは無い

このフレーズも好きです。
胸にぽっかり穴が開いてしまったような喪失感と、例えようのない虚無感。
群れないでいることは、とても難しい。

満たされぬ心だけ与えられたのは何故?

どんなに傷を舐め合っても、満たされない。
この曲の雰囲気は全体的に乾いているようなイメージです。

永遠の始まりに背を向ける 私たち

2匹の狼の影はまじわることなく、離れていく。
この曲を聴いているとなぜか不思議と泣けてくるんですよね…なにも無い、満たされないからこそ悲しい。
ちなみに、ヘルマン・ヘッセの「荒野のおおかみ」という小説が、この曲のモチーフになっているようです↓

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いちおう、あらすじを調べてみましたが、ちんぷんかんぷんでしたw
難解すぎて、わたしには理解できないかも…。
気になった方は読んでみたらどいかがでしょうか。

 

 

 

09. 忘却 featuring KOHH
はじめにこの曲を聴いたときに思ったことが、「なんて言葉にしたらわからない」…でした。
職場の仲間もこの曲について、「今までにない宇多田ヒカルの曲…例えようのない曲だ」と言っていましたが、その通りでした。
このアルバムでもっとも、「死」を連想させる。
聴き終わった後に急激に疲労感が襲ってくるのですが、決して悪い意味ではなく、突き刺さる言葉が多すぎて処理しきれないが故に…と言った感覚でした。
ほんとうにこの曲は、なんて言ったらいいのか、わからないのです。

 

 

 

10. 人生最高の日
「忘却」を聴いたあとだから、余計にこの突き抜けた明るさに癒されます。
好きなひとに会いにいこ!ウッキウキ♪
みたいな歌詞ですが、「忘却」のあとだから、空元気なんじゃないかと妙に勘ぐってしまいますw
今回のアルバムは全体的に重苦しいので、この曲が入ったことで、だいぶ救われたような気持ちになりました。
Bメロが美しくて大好きです。
アルバム序盤から中盤にかけて、とにかく暗くて、もう宇多田ヒカルは明るい曲が書けなくなってしまったんじゃ…と不安になりましたが、この曲があって、ほんとに良かった。
安心感がハンパないです。

 

 

 

11.桜流し
エヴァンゲリオン新劇場版Qの主題歌でした。
今聴くと、とても懐かしい。
宇多田ヒカルファンの職場の仲間から言わせれば、「できればボーナストラックと表記してほしかった」とのことです。
確かに、この曲はアルバムの中でも浮いてしまっているかもしれません。
もともとこのアルバム用に作られた楽曲ではないので仕方がないですが…。
個人的には、「人生最高の日」でハッピーに締めくくれたら良かったかなと思いました。
でも、どこに入れてもこの曲は浮いてしまうので、ラストに入れざるを得なかったのかなー、と。
この曲を聴いていたら、新劇場版Qを観に行ったときのことを思い出しました。
映画を観ながら、また「Beautiful world」のアレンジ変えたバージョンかな、と鼻くそをほじっていたら、まさかの新曲で、びっくりするやら感激やらで、わけがわからなかったです。

もし今の私を見れたなら どう思うでしょう

あなた無しで 生きている私を

お母さんが亡くなる前に作った曲なのに、まるでお母さんに向けて書かれているかのようなフレーズ。
震災後の映画だったので、喪失感が漂う楽曲になっているのかもしれませんが、
この曲を聴いていると、アルバムに入るべくして入った曲なのだと改めて感じさせられます。

 

 

 

以上!アルバムの感想でした。
やー、聴いたあとに余韻が残るアルバムでした。
宇多田ヒカルさんの歌声も柔らかく、優しいのでいつまでも聴いていたくなるのですが、
反面、歌詞がなかなか鋭いので、途中で曲を止めてぼんやりしてしまうことも多々ありました。
最初のほうでも言いましたが、
わたしは明るくてキラキラしている裏で、暗ったい闇がそこらへんに転がってるような宇多田ヒカルの曲が好きなのです。 
今までは、明るい中にグサッとくるフレーズがあるって感じでしたが、
今回はとにかく、容赦無くグサグサ突き刺さしてくるので、
わたしのHPはもうゼロよ!
って感じでした。まじで。
個人的には今までの宇多田ヒカルのアルバムの感覚で聴くと、ちょっと違うかなと思います。歌声は確かに聴きやすいですが、曲1つ1つがズッシリとしているので、腰を据えて、「よし、聴くぞ!」と思いながら聴いてました。
それにしても、これほどひとを揺さぶる音楽を作れるって素晴らしいですね。
お母さんに捧げるつもりで作ったアルバムを、こんなにも多くのひとたちが手に取り、いろんな思いで聴いている。
これってすごいことですよね。
次回のアルバムでは、もっともっと新しい宇多田ヒカルの曲を聴けることを楽しみにしています。