ドラクエファンがドラクエライブスペクタクルツアーに行ってきたよ!
ども!
ずしおうまるです。
今年はドラクエシリーズ30周年という記念すべき年ですね!
ドラクエファンとしては否が応でもテンションが上がるというものです。
ドラクエが誕生したときに、まだわたしは生まれていなかったのですが、それでもこのゲームが大好きです。
仲間との友情、親子の愛、他者を大切にする気持ち、世界中を旅する楽しさ、出会いと別れ、悲しみと孤独、悪に立ち向かう勇気、くじけぬこころ…
すべてドラクエが教えてくれた!
もうね…
ドラクエをやらずして日本人にあらず!
…と、これは言い過ぎにしても、ぜひドラクエをやったことがない方も1度はプレイしてもらいたいです。
さて、そんなドラクエシリーズの30周年記念を祝していろいろなイベントを各地で開催しているようです。
これはファンとして参加しなくてはならない!という謎の使命感に駆られ、
ドラクエファンの職場仲間たちと共にまずは、ドラクエライブスペクタクルツアーに行ってきました。
そもそもライブスペクタクルツアーってなんぞ?という方もいらっしゃるでしょう。
ドラクエライブスペクタクルツアーとは、
舞台というか、むしろショーというべきですね。
ドラクエ3をベースとしたオリジナルショーで、原作にそいつつも各シリーズで活躍した人気キャラクターが登場します。
DQ6からはテリー(風間俊介さん)が参戦したりしていました。
オリジナルショーか、たのしみだな…と思いつつ、なにか例えようのない不安が漂っていました。
ネットでは、しょこたんを起用するのはやめろ…などと騒がれていましたが、
べつにしょこたんでもかまわないと思ってました。(ぶっちゃけかわいいし)
むしろ、キャストうんぬんではなく、ドラクエ3という物語に他シリーズキャラクターをぶっこむこと自体、野暮なんじゃないか、と。
そこに思い悩んでいました。
きっと、わたし以外の職場仲間も一抹の不安を感じていたに違いないですが、誰ひとりそれを口にすることなく、ワクワクしながら当日を迎えました。
7月29日 (金)さいたまスーパーアリーナ公演
↑晴天の中、さいたまスーパーアリーナを守るゴーレム。
↑キングスライムさま。すごく…かわいい…です。
当日12時30分くらいに到着し、グッズ販売に並ぶも、すでにクッキーなどが売り切れてました。
そんなに人気だったのでしょうか?
でもべつに物品販売の列は並んでいたわけでもなんでもなかったですが…。
とりあえずわたしは、勇者スライムTシャツと、
勇者パーティTシャツを購入しました。
パジャマにしようかと思ったんですが、着飾らないオタク女として定評のあるわたしは、バリバリ普段着でこのTシャツ着てます。
バッチリ普段着Tシャツのローテーションに入ってます。
むしろ着たいものを着てなにが悪いんじゃ!と開き直っています。
さらにご当地スライムストラップも購入。
わあ!
さいたまはなんだろう〜( ^ω^ )♪
芋 ( ゚д゚)
さつまいもに埋もれながら微笑みを浮かべるスライムちゃんのシュールさと言ったらないんですけど…。
大阪なんてたこ焼きだよ!?すごいかわいいのに…
博多の明太子スライムだって…愛らしい!
なんでさいたまだけ芋なんだよ!
ほかにもっとあるでしょ、ほかに!ほかに!
ほかに…あ…。
なかった*(^o^)/*
さいたまの誇れるものの少なさに絶望しました。
まあ、でもよく見たら芋も可愛い気がしてきた。
グッズ販売をひとしきりエンジョイしたあと、入場。
イメージ図では、なんか四方から見えるっぽい感じに紹介されていましたが、そんなことはなかった。
実際は、二方向からしか見られない仕様らしく、正面ステージの両サイドの席は潰されていました。
そのため、空席が目立つようなら状態で、ぶっちゃけガラガラ状態でした。
いや…違うんだ、行った日が金曜日だったからね(震え声)
そして唐突にはじまるグッズ紹介。
舞台がはじまる直前に、商人っぽいひとたちが、ハイテンションで、ステテコパンツハンドタオルとぼうけんのしょ(ツアーパンフレット)の宣伝をはじめました。
商魂たくましい。グッズが売れ残っているのだろうな…と少し悲しい気持ちになりました。
しかも入場前にステテコパンツハンドタオルを買ったひとに、ステテコダンスを踊らせはじめたのです。
より一体感を出すための演出だったのでしょう。
一緒にいった仲間が、そんなイベントがあることを知らずステテコパンツハンドタオルを買ってしまい、ものすごく動揺していましたw
それでも、がんばって踊っていて微笑ましかったです( ^ω^ )
そして、体が温まったところでぼうけんのはじまりです!
〈よかった点〉
・スタートで歴代勇者が紹介されるシーンで涙が溢れる。
もう最初がクライマックスでしたね。
正直、最初と最後に歴代勇者が集結するシーンがいちばんこのショーで感動しました。
鳥肌がブワっと立って、気づいたら目が潤んでました。
やっぱり勇者って偉大です。
それぞれの勇者の紹介と共に勇者役の方々がポーズを決めるんですが、めちゃくちゃかっこよすぎてヤバかったです。
☆歴代勇者の紹介文
・竜の王に立ち向かった者(Ⅰ)
・血に導かれ、手を携え、戦いし者(Ⅱ)
・仲間を導き、戦った者(Ⅳ)
・父と子、世代を越えて戦った者(Ⅴ)
・ふたつの世界をまたにかけて戦った者(Ⅵ)
・封印された世界を救った者(Ⅶ)
・哀れな姫をのろいから救った者(Ⅷ)
・天使でありながら世界を守りぬいた者(Ⅸ)
・果てなき世界で戦う者(Ⅹ)
この紹介文を見るだけで感極まるわたしは病気だと思いますw
わたしの正面にはたしか7と8と10の主人公がいたかな?
5や6の勇者は反対側で、じっくり見れず、すこし残念でした。
わたしの大好きなローレシアの王子はめちゃくちゃかっこよかったです!
・キャストのひとたち(特にしょこたん)が一生懸命だった!
事前情報などではしょこたんというだけで、全否定みたいな雰囲気が漂っていましたが、実際に見たらそんなことはなかったです。
たしかにアクション面に関しては、舞台俳優・女優ではないので、迫力に欠ける面があったのは否定できません。
しかし、主人公は喋らず、テリーは無口で、ヤンガスは動かしずらいせいか、
アリーナとパノンのセリフが圧倒的に多く、
批判されていたしょこたんや、何でこいつがいるの?って感じだったパノンが、めちゃくちゃがんばっていたように感じました。
正直、アリーナとパノンがいなければ成立しなかった舞台だと思います。
アリーナという人気キャラクターという大役を演じるプレッシャーは計り知れないものがあるでしょう。
忙しい中で、不慣れな舞台演技とアクション演技の稽古をしていたはずです。
さらに、心ない誹謗・中傷を彼女が知らないはずないと思います。
それでも、アリーナというキャラクターを立派にやりとげた中川翔子さんに、心から拍手を送りたいです。
もちろん、他のキャストの皆さんにも!
後半、オルテガとキングヒドラの死闘があるのですが、正直このシーンの戦闘がいちばんかっこよかったと思います。
いちおう、このショーの基本としては、風景や魔法などの演出効果をスクリーンに映し出し、
モンスターは着ぐるみなどで表現していました。
が、キングヒドラのシーンだけは、巨大なヒドラをスクリーンに映し出し、オルテガと対峙しているかのように演出していて迫力があってよかったです。
たぶん、着ぐるみや舞台セットで巨大なヒドラを表現するのは、予算的にも厳しかったのかな?だからスクリーンだったのかな?と思いましたが、
逆にチャチなぬいぐるみで表現されるよりは、巨大なスクリーンでうごめくヒドラのほうがかっこよい。
正直、全編を通して、スクリーンにモンスターを映し出したほうが、かっこいいバトルになったんじゃないかなーと思いました。
・良くも悪くも参加型ショー!キャストが近くまできてくれてハッピー!
今回は参加型のショーを売りにしていたようです。
先ほどお話したステテコダンスを踊ったり、
ラーの鏡探しのときに、客席にキャストが話をふってきたり、スクリーンに映し出されたりと、お客さんにも参加してもらうことをコンセプトにしていたんだろうなあ、と。
ステテコダンスは賛否両論だと思いますが…。
でも、光る腕輪はよかったです。
ひとりひとりに、腕輪が配られて、ゾーマの城に渡るシーンで、腕輪が一斉に虹色に光り出し、お客さんが勇者を導く…という演出。
会場一体が光って、とっても綺麗でした。
さらにアリーナ席のひとは、キャストの方々が気軽に近づいて来てくれて、
ハイタッチをしたり、握手をしてもらったりしていて、お客さんとキャストの皆さんの距離の近さが素晴らしかったです。
わたしは少し上の階にいたのですが、テリー役の風間俊介さんが階段を駆け上がってきてくれて、お客さんとハイタッチしてくれました。
これは本当に素晴らしいサービスだったと思います。
もし次回もやるのであれば、参加型というよりも、この距離の近さを売りにすべきかもしれません。
〈悪かった点〉
・ストーリーが微妙すぎる。
これは仕方がない部分でもありますが…。
ドラクエ3の冒険を2時間ほどに集約することはとても難しいのでしょう…。
かなりストーリーが飛び飛びで、駆け足気味でした。
が、しかし。
その割に、途中でまったく意味がない闘技場バトルが入ったり、意味不明な感がありました。
ビアンカやフローラがバトルしたり、マーニャやミネアが出てきたり。
そこはまあ、人気キャラクターを出すことで、ファンサービスをするぞ…という意味があったのでしょう。
しかし、完全にそれが裏目に出て空回っているような印象でした。
どちらかといえば、闘技場バトルをやるくらいなら、もっと濃い演出・ストーリーにしてほしかったし、中途半端に人気キャラクターを出されても…ね?
キャラクターを見に来たんじゃないんだよ、わたしたちはショーを見に来たんだよ!
そりゃあ、好きなキャラクターが出れば嬉しいけど、そのせいでストーリーがイマイチになるのは本末転倒なのではないでしょうか。
そもそも無理やりアリーナやヤンガスなどの人気キャラクターを、3の主人公のパーティーに食い込ませるのが間違い。
それだったら、歴代キャラクターを出さず、3の物語として純粋に舞台を作り上げるか、
歴代キャラクターを出しつつ、ヒーローズのようにまったく新しい物語を作りあげるか…のどちらかにしてほしかったです。
ファンのために…と出したはずの人気キャラクターたちが、せっかくの3の物語を殺してしまっているのが実におしかったです。
・キャストは頑張ってる…けどやっぱりアクションには期待できない。
ドラクエと言えば、ド派手な呪文やカッコ良い特技を想像しますが、やはり演出はちょっと微妙でしたね。
まずアクションに迫力がない。
敵が着ぐるみだったりするのですが、なんか終始わちゃわちゃしてるだけで、戦っている感がない。
みんなアクション慣れしているわけではないので、仕方がないのですが、
やはりスピードがなく、斬ったり殴ったりも迫力がなく、正直ショボいです。
やたら効果音は派手ですが、必殺技もペチッと当たったら、なにかわからないけど敵が吹っ飛んで終わり…みたいな。
いちおう、スクリーンに映し出される呪文のエフェクトがバーンと派手なんですが、肝心の役者さんといまいち噛み合ってないせいか、何をしているかよくわからない。
そんな微妙な戦闘がなんども繰り広げられるので、見ている方も飽きてきます。
総合的に見ても、アクションシーンもイマイチで、かといってストーリーがよかったかと言うと違うし、なんとも評価し難い内容でした。
正直、アクションメインかストーリーメインか、どっちかにしてほしかったです。
無難に両方取ろうとして滑った感が否めない…という印象でした。
・そこはかとなく漂うチープさ
ドラクエ3の屈指の名シーンの1つに不死鳥ラーミアの復活シーンを上げるひとも少なくないと思います。
今回のショーでも、主人公一行はオーブを集め、ラーミアを復活させるシーンがあります。
これは感動的なシーンだ!とドキドキしていたら、何かショボい鳥の張りぼてが降りてきて…。
え?まさかこれがラーミア?と、唖然呆然。
しかもなんか小さいし、背中に乗れるのかしら?と心配していたら、
主人公がラーミアの脚を鷲掴み、おおぞらをとびました。
このシーンのシュールさと言ったらない。
ぶっちゃけ、バラモスの張りぼて感のヤバさに嫌な予感はしていたんですが…。
感動的なシーンのはすがクスリと笑ってしまって、すいませんって感じでした。
終わった後に一緒にいった仲間に、あのシーンの話をしたら、「ラーミアはあのショーの中でいちばんシュールだった」と満場一致だったので、間違いなくシュールだったと思いますw
と、まあ、こんな感じで良くも悪くも感想を書きなぐりましたが、
ファンとしてはけっこう楽しめた!
というのが率直な気持ちです。
ただやっぱり歴代キャラクターの寄せ集めはよくないなと思います。
もうちょい主軸をストーリーに寄せて、冒険してるワクワク感を出してほしかったですね。
今後、またドラクエの舞台があるならば見てみたいという気持ちはあります。
やはりドラクエファンとしては、こうやってゲームの世界を舞台にして形にしてくれることは、すごく嬉しいのです。
だから、もし、また次回があったら楽しみに待ちたいなーと思っています。
つぎは4か5あたりをやってくれないかな!
以上!ドラクエライブスペクタクルツアーの感想でした!
おわり。