逆転裁判6をプレイした感想
ども!
ずしおうまるです。
逆転裁判6、プレイさせていただきました。
そんでもってクリアしました!やったねー*(^o^)/*
今回は、初代ヒロイン綾里真宵の復活ってことで楽しみにしていた方もたくさんいたのではないでしょうか。
自分も123の頃から真宵ちゃんが大好きで、ずっとずっと登場を待っていました。
ただ、プレイしてみて感じたのは、逆転裁判6は綾里真宵と成歩堂龍一のゴールデンコンビの復活を楽しむ物語ではないということです。
これに期待して買うとちょっと残念な気持ちになってしまうので、要注意。
どちらかと言うと、
まだプレイしていない方は、このことを念頭において、プレイしたほうがより楽しめるかと思います。
では、以下よりネタバレ含むので、まだプレイしていない方は、見ないことをお勧めします。
まず、最初に逆転裁判6は発売前に成歩堂龍一と王泥喜法介のW主人である…と、発表されていました。
このあたりはわかっていたので、納得でした。
1話はクライン王国での裁判。成歩堂龍一視点。
2話は日本での裁判。王泥喜法介視点。
3話はクライン王国での裁判。成歩堂龍一視点。
4話は日本での裁判。希月心音視点。
問題はここからですね。
なんと、最終話は王泥喜法介視点。
最終話はてっきり成歩堂龍一と王泥喜法介の両方を使って、師弟コンビで2人で勝利するもんだと思ってましたからね。
真宵ちゃんは、序盤に活躍しますが、終盤は完全に空気と化するので、
後半に行けばいくほど、真宵ちゃんとナルホドくんのコンビに期待して購入した方は失望する内容になるかと思います。
ただし、クリアした身としては、悪くないし、むしろ後半の熱い展開には手に汗にぎるものがあったと思います。
クリアすれば、おもしろかった!と納得する部分があるのは確かです。
真宵ちゃんやナルホドくんを楽しみに買ったひとも、途中で投げずにぜひ最後までプレイしてみてほしいです。
まあ、でも成歩堂龍一のファンとしてはあの最終話はちょっとキツかったのが本音。
王泥喜法介が好きなひとは買って間違いなしだと思います。
今作に関しては終わってみれば、よかった…が、クリアするまでの道のりがつらかったなあ、と思います。
では、悪かった点・良かった点を書いていくことにします。
《悪かった点》
*前宣伝の卑怯さ
まず、最もこのゲームで酷いと感じたのは、前宣伝です。
事前情報で、大々的に語られていた初代ヒロイン綾里真宵の復活!
正直、これが楽しみで買ったファンはたくさんいたと思います。
わたし自身、真宵ちゃんとナルホドくんのコンビが見れる!とワクワクしていて、真宵ちゃんが出るから絶対買う!と決めていました。
が、いざ蓋を開けてみれば、真宵ちゃんが活躍したのは3話目くらいで、あとは完全に空気です。
あれだけ真宵ちゃんの復活を宣伝で推していたからには、2人が大暴れするもんだと期待していたら、まさかの最終話で王泥喜くんが前面に出てきて、ナルホドくんすら空気化します。
だったら最初から王泥喜法介の物語として宣伝するべきだったのではないでしょうか。
それならそれで、納得でした。
わたしは、決してオドロキくんが嫌いというわけではないです。
ただ、最終的には王泥喜法介を中心とした物語になるにも関わらず、前宣伝ではナルホドくんと真宵ちゃんの再会を前面に押し出したのが卑怯だと思うのです。
正直、購入してこの成歩堂龍一のタイトルロゴを見たときは、まさか最終話でナルホドくんを操作できないなんて夢にも思わなかったです。
このタイトルロゴもオドロキくんに変更すべきです。
最終話で活躍しない主人公がなぜタイトルロゴになっているのでしょうか。意味不明です。
大逆転裁判のときも、シリーズ作品であることを事前に発表しなかったことが話題になりました。
そのせいで伏線をはりまくったあげく回収しないという中途半端さが露呈し、ファンの不満が爆発しました。
今作に関してもそうですが、ちょっとあまりにもファンを蔑ろにしすぎなんじゃないかと思います。
決して騙してるつもりはないのでしょうけれど、騙されたと思われても仕方がないのではないのでしょうか。
売り上げのためにナルホドくんと真宵ちゃんを押し出したのか…と疑問に思われても仕方がないのでは?
事前情報はキッチリ伝えて欲しいものです。
*謎のオドロキくん推し
先ほどもいいましたが、W主人公と言いつつ、今作はほぼ王泥喜法介が主人公です。
それがゆえにオドロキくんの後付け設定がすさまじい。
まず、オドロキくんの後付け設定。
逆転4→じつはオドロキとみぬきとは異父兄妹。
逆転5→じつはオドロキには葵という親友がいて、事件に巻き込まれ殺害された。
逆転6→じつはクライン王国で育つ。じつは革命家ドゥルクはオドロキくんの育ての親。じつはナユタ検事とは幼少期を共に過ごした間柄。じつは本当の父はクライン王国の事件に巻き込まれ死亡していた。
……。
どんだけ「じつは」が多いんだよw
オドロキくんの設定があまりにも遅出しジャンケンすぎて、もはやカオス。
ま、べつにこれはこれで仕方がないかもしれません。
オドロキくんが主人公をつとめる逆転4が黒歴史化したせいで、逆転5ではその尻拭いのため成歩堂龍一を復活させ、希月心音という新しいヒロインを出すことでお茶を濁すしかなかった。
そのせいで、オドロキくんは裏設定を掘り下げる機会に恵まれなかったのです。
だから今作はボロボロ後付けが出てきてしまった…と。
に、してもこんだけオドロキくんの後付け設定を出したんだから、いっそ今作は王泥喜法介が主人公でよかったんじゃないでしょうか。
中途半端に成歩堂龍一を出した意味がちょっとわかりません。
ファンのため?
でも、オドロキくんの当て馬にされるナルホドくんを見たいファンはいないんじゃないかな。
*123の成歩堂龍一とはなんだったのか。
ナルホドくんは、逆転123で新人ながらも依頼人を信じるという信念のもと、立派な弁護士に成長しました(なお逆転4で失墜する模様)
そして逆転5では、法曹界ではその名を知らないひとはいないくらい立派な弁護士になりました。
…にも関わらず、逆転6では部下のオドロキくんに追い詰められ、冷や汗をだらだらかき、最終話では出番なしという冷遇っぷりは如何なものか。
正直こんなナルホドくんは、見たくなかった。
最終話序盤の民事裁判で、ナルホドvsオドロキの師弟対決が実現しますが、
あからさまにナルホドくんの依頼人からゲロ以下の臭いがプンプンしていて、完全に黒だとわかります。
対してプレイヤー側はオドロキくん視点で、依頼人は革命家であり、しかもオドロキくんの育ての親。
完全に白です。
ナルホドくんの依頼人が絶対にやらかしているのは明白=ナルホドくんの敗北は決定しています。
そして、ナルホドくんがそんな依頼人の言うことを聞くなんて、何か理由があるんだろうなあ…とプレイヤー側はすぐに気づきます。
もっと言えば、ナルホドくんはクライン王国に真宵ちゃんを迎えにいったのに、彼女が見当たらない…ってことはもしかして?
と、察しがつくのですが、
オドロキくんやココネちゃんは一切気づかず、ナルホドくんをガンガン追い詰めるので、ホントに苦痛でした。こいつら察しが悪すぎだろ…。
あげくオドロキくんが、(か…勝った!)などと言い出したときは、まじでバカなのwとため息が出ました。
ココネちゃんも途中でナルホドくんの事情を知ったにも関わらず、オドロキくんに説明すらしない。
いくらナルホドくんに口止めされたからと言って、黙っているなんてココネちゃんらしくない行動です。
もっと言えば、ナルホドくんもオドロキくんとココネちゃんに説明するべきでした。
いくらオドロキくんに変な気を使わないでもらいたかったとはいえ、
真宵ちゃんを人質にするような依頼人が潔白のわげがない。
そして、もし万が一オドロキくんに勝てたとしても、ドゥルクが窃盗罪で逮捕され母国で死刑にされる。
ナルホドくんはこの問題をどう打開するつもりだったのでしょうか。
結局、打開策もオドロキくんが考え付く始末。正直ナルホドくんは今作、かなりボロボロでした。
123の成歩堂龍一とは別人としか思えません。
ただし、1話と3話のナルホドくんは素直に格好よかったです。
ぶっちゃけ最終話とオドロキくんの存在に彼のメンツはぶっ壊されたと思います。
師弟対決を描くなら、もっと違ったかたちがあったのでは。
どうせなら、真剣勝負でオドロキくんがナルホドを越えるような熱い裁判が見たかったです。
*演出がちょっとしつこい
今作は証人のモーションがいちいち長くてちょっと疲れましたw
特に1話の真犯人…いちいち歌いながら証言するので、それを何度も繰り返されるとつらいですね。
発想はすごくおもしろかったし、最初みたときは、おっ!と思いましたが…。
ブレイクしてからが長すぎる。
ブレイク直前の最後の証言あたりで豹変すればおもしろいなあ、で終わったかもしれません。
あと、今作で導入された御霊の託宣も、いちいち演出がはいります。
こちらはまあ、スキップできるので許容範囲ですが。
演出に力を入れるのは素晴らしいですが、結果、ややテンポが遅めになってしまったように感じます。
*探偵パートが単調。つきつける楽しみがない。
以前の逆転裁判はどこを調べようか…とワクワクしたものでした。
あちこち調べるたびにナルホドくんがコメントしてくれたり、
今のように調べられる場所がすぐわかるような感じではなかったので、見落としてしまうこともけっこうありした。
そのたびに何度も現場に戻ったり、関係者に話しかけたりと、それすら楽しかった。
最近は調べられる場所にカーソルを合わせると、指マークが赤くなるので、すぐ調べられる場所がわかってしまい、つまらない。
探偵パート特有の、自分であちこち調べる楽しみがなく、赤い指マークのとこを調べるだけの単調な作業と化しています。
また、圧倒的に調べられる場所が少なすぎる。
逆転123では1日目と2日目で、おなじ場所を調べても、ナルホドくんのコメントが変わるので調べるたのしさがありました。
さらに、その場所にいるキャラや、ナルホドくんが一緒にいるキャラが変わったときに調べると、意外なコメントが聞けたりと、細部にファンを喜ばせる工夫があった。
だから何周してもいろんな発見があるゲームだったんですよ。
でも今作は1度調べたらほぼそれっきり…というつまらなさ。
逆転123でなれているひとにはものたりないのが本音ではないでしょうか。
また、無闇やたらにつきつけて、反応を楽しむのも逆転裁判の探偵パートの楽しみでした。
特に逆転1の3話なんて、秀逸でしたよね。
逆転裁判のつきつける楽しみが詰まってますよね、逆転のトノサマン。
まさかスタッフの間宮さんが、トノサマンのファンだったなんて、トノサマンカードをつきつけるまでわからない…フラグすらない…あの衝撃!
あれぞ、逆転裁判のつきつける楽しさなんですよ。
今作も冥界戦士トリサマンのファンが出てきましたが、ほぼ掘り下げられぬままスルー。
もっと掘り下げたら、話にもっと盛り上がりがあったかもしれないのに。
逆転裁判5あたりから感じていましたが、つきつけて反応してくれるものが圧倒的に減ったように感じます。
反応してくれても、別の証拠品をつきつけたときと反応がかぶっていたり…。
なんか123に比べるとちょっと手抜きじゃない?と感じてしまいます。
逆転3のときなんて、人物の写真もつきつけられたじゃないですか。
なんで、あれはなくなったんでしょう。
すごく好きだったので、ぜひ復活してほしい。
グラフィックの向上だとか、演出だとか、正直、どうだっていいのです。
それをするくらいなら、調べられる場所を増やしてほしいし、つきつけたときのコメントにもっとレパートリーがほしかったです。
《よかった点》
*歴代ヒロインと再会できる!
初代ヒロイン綾里真宵をはじめ、宝月茜、成歩堂みぬき、希月心音…とヒロインがたくさん!
成長した彼女たちとの再会はグッとくるものがあります。
大人になりつつも、トノサマンが大好きで明るいままの真宵ちゃん。
念願の科学捜査官になる夢を叶えた茜ちゃん。
マジシャンとして華々しい道を歩みはじめたみぬきちゃん。
新米ながらも4話で大活躍する心音ちゃん。
これだけヒロインが登場するので、ひとりひとりの活躍の場はやや少なめですが、それでもファンにとっては嬉しい再会でした。
*御霊の託宣が良い味をだしている
今作の目玉システム、御霊の託宣。
死者が目にした最後の光景を見ることができるという。
正直、死者が最後に見た光景なんて、犯人みてれば終わりじゃね?と思いがちですが、そんな簡単にはいきませんw
うまい具合に犯人が映っていないのです。
さらに犯人たちは逆に御霊の託宣を利用したトリックを駆使してくるので、死者の見た光景なんてあてになりません。
このムジュンを見つけるのがなかなか難しく、今作の難易度を良い具合にあげています。
御霊の託宣が微妙だったという方も、もちろんいますが個人的にはおもしろかったです。
まあ、死者が最後に見た光景なんていいから、さっさと霊媒すればよくね?と思っちゃいますけど。
*異国の裁判も悪くない
正直、逆転シリーズは日本を舞台にやっていってほしいのが本音ですが、異国の裁判もこれはこれでアリかな、と。
正直、異国の裁判はぶっ飛んだ裁判の連続なので、設定的においおい…と思うところはありますが。
今作の最終話で、王泥喜法介がクライン王国で弁護士事務所を立ち上げ活躍する…という結末を見て、まとまるところにまとまったかもしれない、と思いました。
正直、ナルホドくんの事務所はオドロキくんとココネちゃんもいるので、3人も弁護士がいると動かしづらい部分がありました。
オドロキくんが独り立ちしたことで、彼の物語としては良い具合に着地したのではないでしょうか。
ナルホドくんは日本で、
オドロキくんはクライン王国で、
それぞれが活躍することで、シリーズ化しやすくなったのかもしれません。
ココネちゃんは独り立ちはまだかな…でもいつか、アメリカに戻って狩魔冥ちゃんと対決して欲しいなー、なんて思ってます。
*逆転裁判らしい熱い展開もあった!
個人的には1234話はけっこう好きなストーリーでした。
特に3話の真宵ちゃんの霊媒では大爆笑でしたし。
なるほど!と思う逆転劇もあり、犯人はだれだろう…どうやって殺したのか…と考えながらプレイするのが楽しかったです。
自分の予想が当たると気持ちが良いし、予想を裏切られると、おー!と感動しました。
最終話に関しても、王泥喜法介の成長と巣立ちの物語とわかっていれば、おもしろいと思います。
わたしはナルホドくんと真宵ちゃんのコンビで活躍すると思っていたので、かなりガッカリしてしまいましたが…。
でも、最初こそなんで…と思っていましたが、クリアしたら良い話だった!と納得することができました。
最終話でのオドロキくんの成長と、最後に犯人に指をつきつける姿は必見です。
*音楽が素晴らしい
逆転シリーズはBGMにも定評がありますが、今作もよかったです。
逆転姉妹のテーマ、茜ちゃんのテーマ、はみちゃんのテーマ、あるまじき一座のテーマ…みんな好きです。
あと、今作ではクライン王国のヒーロー番組、冥界戦士トリサマンという、トノサマンのパクr…が登場しますw
やー、トリサマンのテーマをぜひ聞いてもらいたい。
なんだか不安になる独特のメロディーです。
しかし今作でいちばん好きになったのは、王泥喜法介のテーマです。
最終話で何度も流れるので、いつのまにか好きになってしまいましたw
以上、悪い点・良い点を含めた感想でした。
総合的にはおもしろいしやっぱり大好きなシリーズなので、夢中で遊べました。
しかしやはりプレイして感じたのは逆転4で時間を経過させすぎてしまったことが悔やまれます。
初登場が17歳だった真宵ちゃんが、28歳に…この期間があったら、どれだけナルホドくんと一緒に活躍できたことでしょう。
もったいないなあ。
しかし、彼女も修行を終え日本にもどったので、またゴールデンコンビの活躍を見られる日も近いのかなと思います。
そして、今作の主人公、オドロキくん!
4以降、主役をはれなかった彼が、今作は立派に主役としての役目を果たしていました。
今後もクライン王国で大活躍することを期待します。
以上!逆転裁判6感想でした!
おわり。