もってけ!ずしおうまる

モンハンが大好きな、へっぽこ大剣ハンターZushiの狩猟記録。他ゲー、アニメ、音楽、仕事の愚痴。持続性のない記事が多めです。

川本真琴の魅力

 

ども!

ずしおうまるです。きょうは川本真琴さんという歌手についてのお話を1つ。

以前アメブロでも彼女のことを書いたことがあるのですが、好きだから何度でも語る、何度でも書く。
川本真琴さんの代表曲といえば1/2
ほかの曲はわからないけど1/2なら好きだとか、知ってるってひともいると思う。
かくゆうわたしもそのひとりだった。
 

 

 
わたしがはじめて川本真琴さんを知ったのは、テレビアニメ。
当時めちゃくちゃ流行っていた、るろうに剣心の主題歌を彼女は歌っていた。
その主題歌こそ上でも書いた1/2
はじめて聞いたとき、まだ小学生くらいだったわたしは、なんだか剣心にあわない曲だなあ、と思っていた。
感想はそれだけで、
それ以上でも以下でもなかった。
おなじ剣心のOPならば、どちらかといえば当時はジュディマリのそばかすのほうが好きだったし、あまり印象に残らなかった。
しかし、ボーイッシュなルックスと 、可愛らしく甘い声、女性目線の生々しい表現や感情をぶつけるような荒々しい歌詞は、当時多くのひとに強く印象を残していた。
しかしあるときパタリと彼女を見ることはなくなった。
わたしも、いわゆる一発屋ってやつか?
と思いながら、月日の流れと共に川本真琴という歌手を忘れていった。
 
 
 
そして数年後。
高校生になったあるとき、
クラスで仲良くなった友達と好きな歌手の話をしていた。
そのときに、友達が好きな歌手に川本真琴さんの名前を挙げた。
川本真琴…だれだっけ?
聞いたことあるけど…と考えて、ああ、剣心の主題歌を歌っていたひとだ、とその瞬間ぱっと思い出した。
『剣心のうたを歌ってたひとでしょ?たしか1/2って歌だよね?』と聞くと、
友達は嬉しそうに『そうだよ!よく知ってるね!それ以外もすごくいい曲を歌うひとなんだよ』と話してくれた。
そして、オススメの曲のタイトルをいくつか教えてくれて…。
1/2以外はたしか、タイムマシーン、やきそばパン、STONEの3曲だったかな。
とくにSTONEは友達がいちばん好きな曲だと言っていた。
 
 
 
さっそく家に帰ってYoutube川本真琴を検索して、久しぶりに1/2を聞いてみた。
剣心を見ていた当時は気にしていなかった歌詞も調べて、見ながら聞いていた。
歌詞をぼんやり眺めていた瞬間、なんだこの歌詞…すげぇなと思った。
とにかく川本真琴さんは情景を言葉として表現するのがおそろしくうまかった。
曲を聴いている側の頭の中に、その光景がすっと浮かぶ。
そして言葉の選び方、表現のセンスも抜群だった。
サビでは強気に、愛してるとストレートな思いのたけをぶつけているのに、サビ以外の歌詞が思春期特有の繊細さをうまく表現していて、そのギャップがたまらなかった。
『背中に耳をぴっとつけて抱きしめた』
『境界線みたいな身体が邪魔だね』
『半径3メートル以内の世界で もっともっとひっついていたいのさ』
『澄んだ水のようにやらかく、誰よりも強くなりたい』
『1個の夕陽、ぽつんとふたりで見てた』
言葉の1つ1つが優しくて、そして葛藤にあふれていた。
このときもう、彼女のCDを買おうと決めた。
 
 
 
数日後、中古CDを売っている本屋さんでアルバムを見かけたのでさっそく買った。
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アルバムのタイトルは川本真琴
あまりにもストレートである。
アルバムのタイトルを自分の名前にするなんて、すごい自信だ。
友達がすすめてくれたタイムマシーン、やきそばパン、STONE、1/2も収録されていた。
最初は友達が教えてくれた曲から聞こうか、と考えたがアルバムをすべて通して聞いてみることにした。
1枚の紙に書かれた地図みたいな歌詞カードを広げながら。
アルバムをすべて聞き終えたとき、
すごいCDを買ってしまったとおもった。
そして月並みな表現かもしれないけれど、川本真琴さんはガチで天才なんだとおもった。
とくにタイムマシーンは、素晴らしかった。
1曲まるまるドラマのワンシーンみたい。
愛してるとか、会いたいとか、そういう言葉を使わなくてもここまで切なくて、胸にぐっとくる表現をできるとは…。
たぶんわたしがこのアルバムを買ったとき、すでに発売して10年近く経っていたが、古さをまったく感じさせなかった。
それはいま現在聞いても思う。
ほんとに、いまの携帯世代の女子高校生にぜひ聞いてもらいたい名曲である。
 
 
 
そして、 1/2やタイムマシーンと真逆なのが、やきそばパンSTONE
歌詞で魅せるというよりは、川本真琴ワールド全開の意味がないようである歌詞、意味があるようでない歌詞、といった印象。
歌詞もよくよく見ると、とてもおもしろいのだけど、この2曲はまず彼女の歌唱力に注目してほしい。
2曲とも早口で歌う部分があるのだが、彼女の発音の良さというか滑舌の良さが光り、めちゃくちゃかっこいいのだ。
カラオケで歌いたいけど、絶対に真似できない。
歌詞の表現力も素晴らしかったが、
その独特の世界観を生かせるボーカル力も彼女の魅力だと思う。
youtubeやニコ動に彼女のライブ映像があるのだが、見ているとやっぱ歌がうまかったんだなとかんじる。
ライブになるとCDとのギャップにガックリってことがよくあるけど、彼女はCD音源をライブでそのまま表現している。
特徴的な早口すらも、力強いボーカルを崩さずスラスラと歌っていく。
そして、低音、高音の切り替えが非常にうまい。
ほんと…ライブ映像を気づくと何度も何度も繰り返し見てしまう。
 そうそう。 
わたしの友達はSTONEが一番好きだと言っていたのだが、わたしは1曲目の10分前が一番好きかもしれない。
しかし、STONEもたまらなく好きだ。
このアルバムに好きな曲順をつけるのは少し野暮かもしれない。
それだけ名曲揃いの名盤だ。
 

 
と、まあ川本真琴さんのことを熱く語ったがほんとに素晴らしい才能の塊。

彼女はあっというまにひとを惹きつけ、そして、いつしかわすれられていった。

これだけ才能があれば、もっともっと売れたに違いない。もっと衝撃的な曲を世に残していたかも…とおもってしまう。でも、彼女は売れたくて曲を作っていたわけじゃないのだろうなあ。とおもう。

この1枚のアルバムに彼女の才能が凝縮されている…ぜひ、聴いたことがない方は手にとってほしい。1/2だけは好きで知ってるよってひとは、このアルバムを聴いたらきっと川本真琴さんを好きになるに違いない。

そういえば、川本真琴さんはいま現在も歌手として活動中だそうだ。すごいよね、いまでも音楽が好きなんだろうなぁ。これからも頑張って良曲を世に送り出してほしい。

やー、久しぶりに川本真琴さんの曲を聴いて、懐かしいきもちになった。今度はほかのアルバムも手にとってみようかな。

 

おわり。