もってけ!ずしおうまる

モンハンが大好きな、へっぽこ大剣ハンターZushiの狩猟記録。他ゲー、アニメ、音楽、仕事の愚痴。持続性のない記事が多めです。

大逆転裁判:第5話 語られない物語の冒険 その2

 
ども!
ずしおうまるです。
前回、5話の登場人物までしかいけなかったので、今回は事件の真相です。
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クログレイは逆転裁判シリーズのラスボスの中でもリアクションが薄いキャラクターでしたね。
だいたい逃げきれなくなると壊れるんだけど…彼はとくにそこまで取り乱すことなく、最後は悟ったように自白しました。
さて。それでは事件の真相。
 

 

 
犯人クログレイは貧しい村で生まれた。
こんな貧しい生活から抜け出すために必死で勉強し、優秀な電子通信士になり、村を出た。
しかし、貧しい暮らしを抜け出した今でも、下町のユメに魘され、夜中に目が覚める…
あのユメを二度と見なくなるほどの、大金がほしい…クログレイはそう思っていた。
そんなある日、クログレイはある男に出会う。
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コゼニー・メグンダル。
彼はクログレイにある計画を持ちかけた。
『政府の『打電』の記録を盗みだして、大金と引き換えにメグンダルに渡す』
法務局の電信室の定期点検を担当していたクログレイには、それができた。
クログレイは大金欲しさに、その話に乗ってしまったのだ。
 
 
 
政府の極秘情報…取り引きには慎重に慎重を重ねた。
その方法がオルゴールだった。
オルゴールの作成はレンガ職人であった父親、モルター・ミルバートンに依頼した。
じつに10年ぶりに父親とクログレイは再開を果たしたのだ。
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どんなに貧しくても、曲がったことはしない。
それがモルターの信念であった。
本当のことを言っても協力をしてはくれないだろう…と考えたクログレイは嘘をついた。
『オルゴールの原盤を作ってほしい。
友人の音楽家が作った曲をパブに売り出したいんだ』と。
モルターは10年ぶりに出会えた息子の頼みをすんなりと了承した。
こうして極秘情報の入ったモールス信号を2枚のディスクに分割し、刻みつけた。
 
 
 
メグンダルとの取り引きは2回にわけて、行うことになった。
最初に1枚目のディスクと、それを鳴らすためのオルゴールの装置。
それを10ギニーで交換する。 
つぎに2枚目のディスクと引き換えに1000ギニーをうけとる。
2ヶ月前、乗合馬車で起きた殺人事件は2回目の取り引きの現場だった。
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はじめてその方法で1000ギニーを受け取ったとき、クログレイは父親に謝礼として200ギニーを渡そうとした。 
しかし、モルターは金を受け取らなかった。
薄々…気づいていたのかもしれない。
クログレイが普通じゃない取り引きをしていることに。
『その取り引き…つぎはワシにも手伝わせてくれ。
そうでなければ、おまえの金を受け取ることはできないよ』
それがモルター・ミルバートンなりのスジの通し方だった。
 
 
 
 
馬車に乗り、2枚目のディスクを渡し、メグンダルからカネを受け取る。
モルターはディスクに何が刻まれているのか、最後まで知らなかった。
あの晩、乗合馬車で何があったのか…今となってはもう永遠にわからないが…
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モルターはディスクを奪われ…二度と帰ることはなかった。
そのとき、クログレイはメグンダルの本性を知ったのだ。
そして…復讐を決意する。
 
 
 
そしてあの裁判がはじまった。
メグンダルは、持てる財力をすべてつぎ込み、あらゆる不正な手段を使って無罪判決をもぎ取った。
証拠や現場のねつ造、
買収された証人たちの偽証。
一方クログレイは、メグンダルとの取り引きで得たカネをすべて使って、人を雇った。
カネのためなら何でもする連中を。
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メグンダルの裁判後に起こった…あの惨事。
クログレイが計画し、実行したものだった。
2ヶ月前にメグンダルを殺害したのは、クログレイだったのだ。
メグンダルはカネのチカラで、あの裁判を捻じ曲げた。
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買収した人間をつかって、馬車に不正な証拠を植えつけた。
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そして証人を脅して嘘の証言をさせた…。
だから、クログレイはメグンダルとまったく同じことをしたのだ。
あの馬車に灯油の缶を仕掛けて、メグンダルを地獄に導いた。
 
 
 
 
だがクログレイはあることに気づく。
父がメグンダルと取り引きするために持っていった2枚目のディスクの行方…
裁判では一切その存在は語られなかった。
つまり事件現場の乗合馬車には残されていなかったことになる。
そのときクログレイはふと、あることを思い出した。
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最初の取り引きで渡されたのはハッチの質屋の預り証。
名前を名乗る必要もなく、
預り証と合言葉さえわかれば、誰でも質草を取り出せる。
メグンダルは10ギニー相当の宝石を預けており、それを換金するように指示してきたのだ。
それを思い出した瞬間、クログレイはあることに気づく。
メグンダルがモルターから奪ったディスクを、とっさに隠すとしたら…あの質屋に違いない、と。
案の定、メグンダルはあの2ヶ月前の事件の晩、馬車に隠れていたジーナを脅し、預り証を託していた。
 
 
 
クログレイは法廷で、あきらかに怪しい証言をしていたジーナを見て、彼女が預り証を持っている可能性が高いと考えた。
預かり期限の日…質屋を張っていると案の定、ジーナは質草を引き出すためにあらわれた。
しかし、引き出されたのは、コートとポケットに入っていたディスクだけ。
かんじんの小箱(オルゴール)と、もう1枚のディスクがなかった。
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実は小箱はすでに質流れ(預かり期限をすぎた質草は店頭に並べられる)になっていた…クログレイはそれを知らなかったのだ。
一方、警察は極秘情報の記録の盗難事件の捜査を進めていくうちにコゼニー・メグンダルの関与に気づいていた。
情報はメグンダルに奪われたまま。
なんとしてでも取り戻す必要があった警察は、メグンダルの遺品を調べ上げていた。

あの日偶然にも、ジーナとクログレイの質屋での騒ぎに警察が駆けつけた。

そしてジーナの持っていた質草がメグンダルの遺品だということがばれて、警察にディスクを奪われてしまった。
質屋にはまだ2枚目のディスクが預けられていると思っていたクログレイは、警察よりも先に何としてでも取り返さなくては。と考えた。
 
 
 
 
だから事件の晩、2枚目のディスクを取り返すために質屋に忍び込んだ。
かつての友人、ティンピラー兄弟の手を借りて。
あの晩、
クログレイは質流れの棚を調べて、メグンダルに渡したオルゴールを見つけた。
中には2枚目のディスクも入っていた。
ようやく目当てのものを見つけ出し、ホッとした瞬間だった。
店主のハッチが侵入者に気づき、発砲してきたのだ。
そして偶然にもその弾丸がクログレイの左腕を貫いた。
クログレイは反射的に持っていた拳銃を発砲していた。
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逃げていく店主を狙ったつもりも、もちろん殺すつもりもなかった。
しかし弾丸は不幸にもハッチに命中してしまった…。
クログレイは恐ろしくなって逃走した。
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これが、事件のすべて、だった。 
いつのまにか、クログレイ自信がメグンダルとおなじ悪魔になっていたのだ…。
 
 
 
 
 
以上が第5話の真相でした。
カネほしさに、メグンダルという悪魔に出会い、協力してしまったクログレイ。
すべての歯車がくるっていった…悲しい事件だった。
巻き込まれたハッチとモルターがかわいそう…。
ただまぁ、モルターに関してはこの一件がなければ、生きているうちに息子のクログレイと二度と会うことは、なかったのかもしれない、と思う。
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それにしても逆転裁判シリーズはいつも最終話で気合いをいれてくるだけあって、今回もクソ長かった。
法廷パートが長すぎて長すぎて、最後の方はちょっと飽きた。
ティンピラー兄弟のくだりも長いし、やっとクログレイが出たと思ったら、ジーナの尋問ときて、またクログレイの尋問で、スサトが残してくれた証拠品で終わるかと思ったら、またそっからがダラダラで、クログレイしぶとすぎィ…。
一体いつ終わるんだ状態。
 
 
 
 
質屋の発砲事件、第3話の事件の真相、極秘情報流出事件、と、3つの事件を暴くために審理が行き来してたから、まあ、無理もないんだけど。
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そういや、5章でハッチが殺される前は、クログレイについていろいろ考えたんだよね。
ちょっと大げさに身振り手振りをするところとかが、ヴォルテックス首席判事に似ているように感じがしたんですよ。
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だから、
クログレイはもしかしてヴォルテックス首席判事の息子で、
なんか悪巧みしているのか…?
そこからヴォルテックス首席判事の闇が見え始め、彼が裁判に証人としてあらわれたり…。
メグンダル事件の真相を追究していくうちに、裏で糸を引いていたのは彼で、メグンダルと協力関係にあった事実が発覚…。
そして用済みというか、殺人を犯したメグンダルが邪魔になり、メグンダルを消したのもまた、彼のチカラによって…。
そして今度は、スサトが何かを理由に脅されて、龍ノ介を裏切っちゃったりして…。
なんやかんやあって、和解して、許さねえヴォルテックス首席判事!
…的な展開になると深読みしていたけれど。
まったくそんなことはなかった!!
だから何かこう、クログレイがラスボスって、なんだか肩すかしをくらった気分でした。
もっと重要人物がポンポンでてくる裁判になるかと思ったけど。
でもクログレイが三度焼きのモルターの息子ってわかったときは、予想外だけど、これはこれでおもしろいと思った。
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息子を想うモルターのかっこよさ…!
モルターとメグンダルが何を話し、何がきっかけで殺されたのか…説明があってもよかったのに。
せっかくジーナも居合わせたのに、聞こえなかったはないだろ…とツッコミたくなった。
 
 
 
 
5話は頑張ってたと思うけど、やっぱり探偵パートがイマイチ。かな。
例えば、ホームズの入院している病院も行き先には入ってたけど、結局ホームズに会えず仕舞い。
もちろん、病院の関係者が登場したり、事件関係者が登場することもない。
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なんで病院を行き先に入れたの?ってかんじ。
それだったらスコットランドヤード警察に行けるようにして、グレグソン刑事に頼み込んで、血の付いたディスクを見せてもらって、その血がクログレイに繋がる…とかさぁ。
そっからクログレイの職場に行って、モールス信号のことを知るんだけど、クログレイに追い返されて、法廷に引きずり出してやる!と熱い展開になる…とかさぁ。
さらにクログレイの素性がわかって、じつは三度焼きのモルターの息子だと発覚し、モルターの家を訪ねたら、オルゴールを作った痕跡があって…とかさぁ。
もうちょっとうろちょろしたかったなぁ。
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あと、ホームズとの共同推理も悪くはなかったけど…
推理パートは法廷で腹いっぱいなんだよね。
探偵パートは従来通りにしてほしかったな。
今までのシリーズは、探偵パートと推理パートのバランスが絶妙だっただけに、今回は妙にバランスが悪く終始ダラダラしていたようにかんじる。
ストーリーやセリフはおもしろかったけどね。
 
 
 
 
ちょっと不満や課題はあるけど、
キャラクター、ストーリー、セリフ、音楽、雰囲気は素晴らしくよかったと思う。
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次回作がでたらゼッタイ買うよ!
ありがとう、大逆転裁判
ありがとう、龍ノ介!
 
 
 
おわり。