大逆転裁判:第5話 語られない物語の冒険 その1
ども!
ずしおうまるです。
ついに大逆転裁判も最終話に突入しました。
やっと終わりましたねー。
最終話というだけあって長かった…。
最終話のホームズの推理小説のテーマはバスカヴィル家の犬。
中学校くらいのときに小説で読んだけど、ぜんぜん覚えてない。
犯人が崖だか沼だかに落ちて死んだことは、薄ぼんやりと…。
さて、それじゃあ最終話!行ってみよー!
『きたぞ!』
ホームズの鋭い声が、濃い霧の壁の向こうから聞こえてきた。
私は、霧のまとわりつく拳銃の撃鉄を起こして、息を潜めて待った。
永遠とも思える静寂。そして…
“その瞬間”は突然訪れた。
霧の中から見たこともない、巨大な獣が私の目の前に躍り出たのだ。
それは確かに犬だった。
しかし明らかに尋常ではなかった。
目は煌々と燃え上がり、猛牛ほどもある体躯に、獰猛な青白い炎を纏っている。
地を這うような息遣いと、唸り声。
わたしはあまりの恐怖に震え上がった。
『見たまえ、ワトソン!』
ホームズは魔獣を見すえて言い放った。
『こいつこそ…バスカビル家に代々伝わる、伝説の魔犬なのだ』
事件は深夜…ホームズ御用達の質屋で起こった。
質屋に預けられている保管庫。
そこで被害者は左肩から血を流し、倒れていた。
撃たれたのは1発。弾丸は背後から撃たれており左肩から心臓に達しており、即死だったと思われる。
部屋に1つしかないトビラには内側から鍵がかかっていた。
その密室の部屋…遺体の隣には、スリの少女が拳銃を握りしめたままキゼツしていた…そして、服の内ポケットには保管庫の鍵がしまわれていたのだ。
龍ノ介、ホームズ、スサトが質屋へ駆けつけると怪しげな2人組の男たちを目撃する。
そのうちの1人が発砲。
その弾丸はホームズの腹に命中してしまうのだった…。
弁護人:成歩堂 龍ノ介
大英帝国にやってきて2ヶ月か経過した。
ホームズの事務所の屋根裏でひっそりと事務所を開く。
事件当夜、龍ノ介とホームズの事務所に泊まっていたジーナがいなくなり、彼女を探すために、質屋に入り事件に遭遇する。
捜査していく中で、3話の殺人事件でジーナがメグンダルに協力して、偽証をしていたことが発覚する。
しかし、それでも親友、アソウギの信念を継ぎ、弁護士として依頼人のジーナを『信じる』ことを選ぶ。
法務助士:御琴羽 琴沙都
龍ノ介の法務助士を務める。
生真面目で勉強熱心で優秀な女性。
アイリスの書いたシャーロック・ホームズシリーズの未発表小説『バスカビル家の犬』を、何故か知っていた。
父親の御琴羽教授が病に倒れたため、一時的に日本へ帰国することなる。
検事:バロック・バンジークス
2ヶ月前に龍ノ介に無罪判決を勝ちとられて以降、裁判には出ていない。
前回の被告人夏目漱石は、とりあえず何事もなく日本に帰国できた模様。
今回の事件で再び法廷にあらわれる。
彼が法廷に戻ってきた理由は、龍ノ介と言葉を交わしたかったからである。
かつて、バンジークス検事が絶対の信頼を寄せ、裏切った日本人。
その正体を龍ノ介を通じて、確かめたかった…というが。
その人物とはいったい?
名探偵:シャーロック・ホームズ
子供のように無邪気な名探偵。
バイオリンがうまく弾けないと死にたくなる。
アイリスと一緒に発明品を作成しており、
現場にある血痕に向けて撃つと、血の色が変化し、その変化した色で誰の血痕かわかる。という…銃をつくったり。
ハッチの質屋には自動犯行記録装置を設置し、30分に1回店内の写真をとる…という装置を生み出している。
世間的には評価されていない発明である。
ハッチの質屋の常連客であり、大切なバイオリンやシャーロック・ホームズシリーズの未発表『バスカビル家の犬』の原稿を預けている。
アイリスに『バスカビル家の犬』の発表を止めるように促した。
その理由は明かされていないが、『いつかかならず話す』と約束する。
事件当時、ジーナを探しに龍ノ介たちと質屋に行き事件に遭遇。
不審な2人組に発砲され、重傷を負い、入院することになる。
天才少女:アイリス・ワトソン
ホームズの同居人。
10歳にして医学博士号を持ち、娯楽雑誌に小説を連載していたり、ホームズと様々な発明品を開発したり、推理力・洞察力・観察力もホームズや龍ノ介レベルかそれ以上、まさに天才少女である。
発明品は漱石の飼っていた三毛猫の『ワガハイ』が外と室内を行き来できるように、一瞬でどこにでも猫用トビラを作れる『猫トビラ製造機』や、煙を撒き散らす『スモークランチャー・プロトタイプ』など、ちょっとズレた発明品が多い。
母親はアイリスが産まれてすぐ亡くなっている。
父親は第1話で亡くなったジョン.H.ワトソン博士。
アイリスは父親がすでに亡くなっていることを知らず、仕事の関係で遠くにいっている…と思っている。
ちなみに父親のワトソンはホームズの相棒であり、ホームズとの冒険の記録を残していた。
その記録を元にアイリスは『シャーロック・ホームズの冒険』を書き始める。
その内の1つが『バスカビル家の犬』
理由は不明だが、ホームズに『今この小説をゼッタイに発表してはいけない』と止められている。
スサト不在の法廷で、スサトの代わりに龍ノ介の隣に立った。
被害者:ハッチ
質屋を経営している。
ロンドンの下町の市民にとって、質屋は銀行みたいなもの。
月曜日 商人たちは一番上等な上着と装飾品を、質屋で金にかえる。
その金を元手に1週間、商売をし、
土曜日に儲けたお金で質屋さんに返してもらう。
これがロンドンの質屋である。
ちなみにホームズも常連で、お気に入りのバイオリンを預けたり、アイリスの未発表小説『バスカビル家の犬』も、ハッチの店に預けていた。
お店に預けられている質草の管理は特にキッチリ行っており、万が一、何かあったらコメカミをピストルで撃ち抜く気でいる。自分の。
自殺用のピストルなので、シリンダーに弾は1発しか入っていない。
しかし、事件夜は店に進入してきたドロボー2人組に1人で応戦するパワーを見せつけ、自分のコメカミどころか、真犯人の左肩を銃弾で撃ち抜く勇敢さであった。
しかし、奮戦むなしく、保管庫に逃げ込もうとしたところを背後から撃たれ、死亡する。
刑事:トバイアス・グレグソン刑事
娯楽雑誌に掲載されている小説シャーロック・ホームズシリーズにも登場する刑事。
厳格で生真面目。
小説内で、ホームズが一目おいている唯一の刑事という設定で登場しているため、ロンドンではファンクラブがあるほど人気。
そのうえ、給料もハネあがったが
アイリスの気分次第で、小説での自分の扱いが変わるのでは?と常に恐れている。
そのため彼女にはアタマが上がらず『お嬢』と呼び慕い敬意を表している。
この事件と並行して、ある重大事件を追っている。
金貸し:コゼニー・メグンダル(故)
慈善家として有名だったが、その裏で弱いものから金を毟りとっていた最低の金貸しである。
第3話で無罪判決を勝ちとったのち、法廷で焼死。非業の死を遂げる。
じつは第3話の被害者三度焼きのモルターを殺害していた。
その場に居合わせたジーナに『イーストエンドの路地裏を潰すのは簡単だ』と脅しをかけ、口封じをしたあげく、法廷で偽証をさせた。
さらにジーナに、事件当日着ていた血塗れのコートの預り証を渡し、自分の代わりに持っているように指示していた。
被告人:ジーナ
スリの少女。捨て子である。
孤児の集まるイーストエンドの路地裏で生活している。
イーストエンドでは小さな子の面倒は大きな子がみる。
ジーナは自分より小さな子どもたちのためにスリをしている。
事件当時はホームズと龍ノ介の事務所に泊まっていた。
未発表原稿の話をしたときに、 アイリスが、
『ホームズは本当にハッチの質屋に原稿を預けたのか?自分の知らないところに隠したのではないか?』と不安を吐露したのをきっかけに、アイリスのために深夜にハッチの店に忍び込んだ。
『バスカビル家の犬』が本当に預けられているのか確かめるために。
しかし、質屋で事件に巻き込まれ、密室で被害者の側で倒れていたことから、容疑者として逮捕されてしまう。
じつは3話で、メグンダルに脅されて偽証をしてしまった。
さらにメグンダルに、コートの預かり書を渡されており、預かり期限日が過ぎそうになった為、事件当日ハッチの質屋でコートを引き出した。
そしてそのコートから出てきたオルゴールのディスクを、高額で質入れしようとしていた。
証人1:ティンピラー兄弟
職業は小悪党。
事件当夜、ハッチの質屋に偶然忍び込みドロボーをしようとしていた、と証言するあやしい二人組。
なにもとっていないし、事件とは無関係だと主張している。
ちなみにジーナが被害者を発砲したのを見たとも証言する。
事件の夜、突然龍ノ介たちが質屋に来たことに焦り、ホームズを撃ってしまう。
法廷終盤に真犯人とグルであったことが発覚する。
真犯人:ルバート・クログレイ
ジーナの持っていたオルゴールのディスクとコートを奪おうとした、謎の紳士。
通信局の技師をやっている。
現場に残っていた血痕から彼に結びつき、法廷に呼ばれることになる。
貧しい村の出身でティンピラー兄弟とは幼馴染であった。
事件当夜、ティンピラー兄弟と共にあるものを盗むためにハッチの質屋に忍び込んでいた。
しかし店主のハッチに見つかり、ピストルで左腕を撃ち抜かれる。
そのとき現場に血が飛び散ってしまった。
その後、保管庫に逃げ込もうとしたハッチをピストルで撃ち、殺害してしまう。
実は3話の被害者、三度焼きのモルターは彼の父親である。
さて。
5話はまあ、長いし、いろんな情報が飛び交うので、登場人物について書き出すだけで精一杯ですね。
とりあえず、今回は登場人物のみまとめたので、次回事件の真相を書いていきます。
おわり。