もってけ!ずしおうまる

モンハンが大好きな、へっぽこ大剣ハンターZushiの狩猟記録。他ゲー、アニメ、音楽、仕事の愚痴。持続性のない記事が多めです。

大逆転裁判:第4話 我輩と霧と夜の冒険

 
ども!
ずしおうまるです。
大逆転裁判4話…いよいよ折り返し地点を越えました。
今までを振り返りますと…
1話→法廷パートのみ
2話→探偵パートのみ
3話→法廷パートのみ
…でした。しかしようやくここにきて、探偵パート&法廷パートの両方ができるようになり、やっと逆転シリーズっぽくなってきたか、というかんじです。では〜4話!
 

 

 
 
『時折僕は思うのだよ、ワトソン』
ホームズは物憂げに首を振り、言った。
『我々が目にする《事件》は、本当にそれがすべてなのだろうか。
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その裏側に誰も知る者のない《物語》が隠れているかもしれない』
ハーブティーから立ち上る湯気を追う、
その夢を見るような眼差しの先には…
きっと。あの雪の日の夕刻の《情景》が浮かんでいたのだと思う。
ブライヤーロードの歩道に倒れ伏した、若い女性と、その背に刺さった凶刃。
ガス灯の灯りがやわらかく切りとった、奇怪な事件現場の《情景》
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不可解な『姿なき犯人』の事件は、
薄い霧の中、静かに幕を開けたのだった。
 
 
 
 
その日はいつもより霧の薄い、夕暮れだった、
事件が起きたのは、ブライヤーロードの東側の歩道。
被害者の女性は雪の止んだ夜道を歩いていた。
そのとき、背後から、ある男にナイフで背中を深く刺されしまう。
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男は現場に本をぶちまけ逃走してしまうのだった。
 
 
 
 
弁護人:成歩堂 龍ノ介
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前回の事件で何を信じればいいかわからなくなってしまった。
被告人、夏目漱石に弁護を依頼されるも、すぐに答えを出すことができなかった。
しかし、ホームズに『誰かを信じることは、自分を信じることと、教えられ、再び法廷に立つことを決意する。
 
 
 
 
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マイペースな名探偵。龍之介と共に事件の調査を進める。
ちなみに被告人が逮捕されるきっかけを作ってしまったのは彼。
ホームズいわく『警察に、現場に落ちている本の持ち主を探して欲しい…と言われたから探しただけ』とのこと。
信じる…ということがわからなくなっていた龍之介に『誰かを信じるということは、自分を信じること』と諭す。
信じたいモノを、好きなように信じる。
そこに誰かの事情など関係ない、というのがホームズ流。
 
 
 
 
検事:バロック・バンジークス
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彼が死神たる理由。
彼の立つ裁判で、被告人はただで済んだことは1度もない。
たとえ無罪判決になったとしても、その数ヶ月後に死亡した例はいくつもある。
前回の被告人、コゼニー・メグンダルのように。
今まで大きな事件にしか関わらなかった彼だが、今回の事件に関わってきた理由は不明。
しかし前回の裁判と今回の裁判の共通点は…
弁護人が成歩堂 龍ノ介であること。
龍ノ介の出る裁判を狙っているのだろうか…?
 
 
 
被告人:夏目 漱石
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英国語の研究を目的に大日本帝国から大英帝国に留学してきた。
ロンドンに馴染めず陰鬱とした生活を送っている。
ガリデブ氏のアパートを借りて住んでいるが、窓がなく、部屋がとても暗い。
ちなみに三毛猫を飼っている。
事件当時は、古書店へ行き本を3冊購入…その帰り道に事件に遭遇する。
突然目の前を歩いていた女性が倒れこみ、その背にナイフが刺さっていることに気づいた彼は、驚いて逃走してしまう。
事件当時、自分と被害者の近くを歩いていたひとは誰もいなかったと証言している。
その際に、購入した古書を事件現場にぶちまけたまま逃げた為に、ホームズに自宅アパートを突き止められてしまう。
 
 
 
被害者:ビリジアン・グリーン
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背中をナイフで深く刺され、意識不明の重態。
彼女の周りには4冊の古本屋がぶちまけられており、そのうちの1冊をなぜか手に持ったまま倒れていた。
ちなみに彼女の持っていた古書は焼け焦げていて、とても読めるような状態ではなかった。
 
 
 
 
証人1:オマーリ夫妻
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妻 ローラ・オマーリ
事件当時は結婚記念日で、夫 パットと食事に行く途中、ブライヤーロードで事件に遭遇。
被害者が刺された瞬間は目撃していないものの、逃走する漱石を目撃している。
記憶力、観察力に優れており、事件現場に落ちていた4冊の古本の名前を、ぼんやりとだが記憶していた。
パット以上に警察官向きである。
また、近くの交番に通報したのも彼女である。
ただし、極度の方向音痴であり、通報に行く際も迷子になってしまう。
事件現場にパットからもらった花束を落としてしまったらしいが、なぜか事件現場の歩道では発見されず、なぜか反対側の歩道で見つかる。
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夫 パトリック・オマーリ
シティ管区の巡査。
ロンドンの巡査は最も誇り高く、世界一過酷な職務(非番の日は朝から深夜まで、徒歩にて20マイル町中を巡回、木賃宿やパブを巡回、税金の徴収、道路の測量、軽量機器の検査、道路の清掃、ガス灯に灯を入れ、消灯…など)のため、いつも眠そうにしている。
また、担当する管区で事件が起これば、たとえ非番であっても捜査にあたり解決しなければならない。
事件当時は妻メアリーとの結婚記念日を祝うため、食事に向かう途中だった。
事件後はメアリーに通報をまかせ、現場の保存、見回りをしていた。
事件現場の反対側の歩道がパットの担当管区だった。
 
 
 
 
下宿の大家:ガリデブ夫妻
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夫 ・ジョン・ガリデブ
元軍人。小隊長を務めていたが、膝に銃弾を受けてしまい、惜しまれつつも引退した。
世間体をひどく気にしている。
ロンドンの中流と下流の差は『メイドがいるかいないかで決まる』ため、妻のジョーンにメイドの格好をさせている。
事件当時は夫婦喧嘩の真っ只中であった。
窓際に追い詰められて、大事にしていた本を投げられ、ナイフを投げつけられ、キセルが壊れたり、燭台が倒れ絨毯が燃えたり…あげく、ビンタを食らう。
それはもう激しい戦場だった模様。
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妻 ジョーン・ガリデブ
世間体を気にする夫の為に、メイドのフリをしている。
指にはひまわりをモチーフにした指輪をしている。
何の偶然か今回の裁判の陪審員も務めている。
事件当時は夫婦喧嘩の真っ只中で、まわりにあたっものを手当たり次第に投げつけたあげく、夫にビンタを食らわせ、ボヤ騒ぎまで起こす暴走っぷりだった。
 
 
 
 
今回の事件のポイントは、
・被害者が刺された本当の場所。
・被害者が燃えた古本を持ったまま倒れていた理由。
・メアリーが現場で落とした花束が移動したのはなぜか。
これぐらいかな。
今回も不幸な偶然が重なった事件だよなあ。
 
 
 
事件をまとめると…。
当初事件はブライヤーロードの右手にある×印のある東側で起こったとされていた。
なぜなら、被害者はそこで倒れていたからだ。
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しかし、実際はその反対側…ブライヤーロードの西側、漱石の住んでいた下宿前の歩道で起こった。
その夜、被害者は霧の中、ブライヤーロードの西側の歩道を歩いていた。
同時刻、漱石の下宿の3階…ガリデブ夫妻の部屋では大戦争が繰り広げられていた。
燭台が倒れ、絨毯に燃え移り、本棚も燃え…読みかけの古書にも火は燃え移った。
ジョーン夫人は燃えた古書をかまわずつかみ、窓際に追い詰めた夫に向かって、投げつけた。
その瞬間窓の隙間から、外へと本が落ちてしまう。
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そして偶然にも歩道を歩いていた被害者の目の前に本が落ちてきたのだ。
突然空から落ちてきた謎の古書…。
不思議に思った被害者は、その本を拾うために腰を屈めた…。
一方、ガリデブ夫妻の大戦争はさらに激化していき、ついにジョーン夫人はナイフを投げつけはじめた。
そして、またもや1本のナイフが窓の外へと飛び出し…。
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本を拾うために、屈んでいた被害者の背中に突き刺さってしまった。
そのとき…被害者のすぐ後ろを歩いていた人物がいた。
その人物が被告人、夏目漱石
漱石は闇の中で、3階から落ちてきたナイフを見ていなかった。
だから突然倒れた被害者を見て驚き、本をぶちまけ、逃走してしまった。
 
 
 
 
同時刻、漱石と被害者の近くを歩いていたオマーリ夫妻。
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その日は結婚1年目の大事な記念日だった。
食事にいくためにブライヤーロードを歩いていると、女性が突然倒れ、慌てて逃走する漱石を目撃。
妻 メアリーは驚いて、夫 パットからプレゼントされた花束を落としてしまう。
被害者に駆け寄るオマーリ夫妻。
パットはメアリーに急いで交番へ知らせるように頼む。
だが、パットはその瞬間、あることに気がついてしまう。
『ここは自分の担当する管区だ』と。
ロンドンの誇り高き巡査にはあるオキテがあった。
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自分の担当管区で事件が起こった場合、事件発生の際に、捜査に参加し刑事を補佐しなければならない。たとえ、それが非番の日であったとしても。
その日はオマーリ夫妻にとって、とても大切な日だった。

もしもパットの管区で事件があったとなれば、事件の捜査をするために、大切なはじめての結婚記念日を、メアリーと一緒に祝えなくなる。いつも忙しくてメアリーに寂しい思いをさせていたパットにとって、この記念日だけは、どうしても特別だったのだ。 

パットはその瞬間、被害者を移動させることをおもいつく。自分の管区の西側から、ブライヤーロードを挟んだ東側の歩道へ移動させることを。メアリーは極度の方向音痴のため、気がつかないだろうと。パットはメアリーが交番へいっている間に、急いで被害者を動かした。だが、あたりが暗くなっていたため、メアリーの落とした花束を移動させることを忘れていたのだ。皮肉にも、西側に残った花束が、被害者が移動したことを証明してしまうのであった。以上が4話の真相。

 

 

 今回は真犯人:◯◯という書き方は避けました。…というのも、ジョーン夫人は窓の下にひとが歩いていることを知らなかったうえに、夫婦喧嘩も偶然に起こったものだったし、故意ではなかった。そのうえ裁判が進むまで、当の本人たちも被害者が亡くなった理由が、自分たちの夫婦喧嘩のせいだと気付いてすらいませんでした。

偶然が重なった・故意ではなかった…という、シチュエーション的には2話も似ていますが、2話の真犯人ニコミナは、アソウギが死んだ後、亡命したいがために、仲間に現場を偽装工作させてしまった。あげく龍ノ介を犯人にしたてあげた…もうこの時点で、犯罪者です。

 

 

4話は裁判をしていて、新しい事実がどんどん出てきて本当に面白かったです。ただ、探偵パートがおそろしくつまらなかった。

と、いうのも逆転裁判の探偵パートのおもしろさは現場の調査と聞き込みなんですよ…なのに4話は一切現場を調査できず、聞き込みでろくな情報を得られず…調べられるところと言ったら、漱石の部屋とガリデブ夫妻の部屋くらい。

ホームズと一緒の共同推理だって、ガリデブ夫妻が夫婦喧嘩をしていたってことがわかったくらいだし…(結果的には事件を解決する重要なポイントになったけど)夫婦喧嘩のくだりを、あそこまで細かく追求する必要はなかったんじゃないか?と思うのね。ホームズとせっかく協力して推理をしているのに、夫婦喧嘩の追求とか虚しいよ。

長々と夫婦喧嘩の推理に時間をかけないで、事件当日、夫婦喧嘩をしていたっていう事実だけわかってればいい。んで、法廷パートでその激しい喧嘩内容を追求すればよかったんじゃないの?

正直、漱石が事件当日に行った古本屋も行ってみたかったし、事件当日、工事していたという場所も見てみたかった。西側と東側の歩道を調べたら、何か痕跡が残っていたかもしれない。

探偵パートはあちこち行けて、自分の目で見て調べられるのがたのしかったんだよ。そもそも裁判の材料を集めるための探偵パートなのに…開廷時に持っていた証拠品が、『現場の地図』と『古書店の領収書』だけってなんなんですか?ほとんど武器がないじゃん!

 

 

と、まあ、せっかく4話から探偵パートと推理パートが出来たので喜んでいたんですが…あまりにも微妙すぎて、なんとも言えない気持ちになりました。せっかく事件はおもしろかったのになあ。

まあ、うーん。文句ばっかり言ってもアレなので、最終話に期待を寄せようと思います。てなわけで、4話終了。

ホームズの屋根裏を借りて住むことになった龍ノ介たち。次回はどんな事件がまってるのでしょーか!

 

終わり。